2020/04/17

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簡単な動きで球速アップ!すぐできる投げ方改善法




今回は野球を始めたばかりの人向けの投げ方を指導します。

バッティングに比べ、投げ方を指導するのは難しいです。

物を投げるというのは感覚が大切になってきますが、動作を気にし始めると感覚も気になってしまいます。

投げ方指導は、その人の感覚を壊さないようにすることが大切です。


投げ方指導でやってはいけないこと

投げ方を指導する時にやってはいけないのが、ピッチング中に指導することです。

ピッチングでは、コントロールが大切なので、ボールが逸れてしまうことを恐れます。

結果を気にしている時に動作を意識すると体が思うように動かなくなってしまうイップスに陥ってしまうのです。

試合中に投げ方を指導することは最もやってはいけないことです。

投げ方を指導する時は、ボールを投げないシャドウピッチングや近距離のネットスローにします。


簡単な動きで投げ方を再現



まず、足は肩幅にして立ち、両手を広げます。

この時、手のひらは下を向くようにします。


左足に体重が移動して、右足のかかとが浮いている状態にします。


そして右手で左手を上から”パンッ”と叩きます。

腕は柔らかく使います。

※クリックしてgifを再生

この動作をゆっくりでいいので、一連の流れで行います。

この基本の動作がスムーズに出来るようになったら次のステップへと進みます。

足を上げてやってみる


手を胸の前で組み、足を上げます。

この時、フラフラしないようにバランスを取ります。

右足と左足が体の中心にくるようにするとバランスが安定します。



足を投球方向に下ろしながら手を広げます。


右手で左手を上から”パン”と叩きます。

※クリックしてgifを再生

左足を地面ギリギリまで下げてから投球方向に出すと体重移動がスムーズにできます。

L字に動かすイメージです。

足を広げるタイミングと手を広げるタイミングは同じです。

大の字をイメージします。

慣れてきたら小指を上にしてみる


先程までは手のひらを下に向けていましたが、手のひらを後ろに向けて小指が上を向くようにします。

肘は軽く曲げた状態が理想です。

やってみるとわかりますが、結構きついです。

肩甲骨を寄せて胸を張ると腕が捻りやすくなります。

この捻れ (内旋) が強い球を生むので、ある程度投げられる子には、「小指が上」と教えてあげてください。

限界まで捻ったり腕を上げる必要はありません。

痛くならない場所で止めてもらって大丈夫です。

ボールを軽く投げてみる

ここまでの動作がスムーズにできるようになったら、ボールを投げてみます。

5〜10m程度の近い距離で山なりのボールを投げます。

この時、コントロールは気にせず目標だけを見て投げてください。

暴投になっても大丈夫なので、これまでやってきた動作に集中します。

速い球を投げる時は動作を気にせず、目標に向かって真っ直ぐ飛んでいるかだけチェックしてください。

このボールを投げると遠心力を感じることが出来てイメージがつかみやすいですよ。
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急速が上がれば必ずコントロールは良くなる。

良い投げ方を続ければ必ず急速は上がりますし、コントロールも付いてきます。

コントロールは感覚の問題なので、すぐには身につきません。

しかし、コントロールが大切だからと言って、コントロールばかり指摘していると、手投げになったり、ボールを押し出すように投げる、置きにいった球(棒球)になってしまい、急速が上がりません。

最初はコントロールよりも急速を上げるために基本のフォームをチェックしましょう。

子どもたちにとっても、球速を上げることは良い目標になります。

まとめ

投球動作の指導は難しくイップスになりやすいです。

特にピッチャーで試合に出場する選手は、試合中に投げ方を気にしてしてコントロールを乱してしまうことがあります。

投球動作の指導は頻繁に行うのではなく、週1回数分程度で感覚を掴ませたら終わりにします。

”なんとなく良くなった”くらいに留めておくことが上達の近道です。



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今回紹介する指導方法は、野球を始めたばかりの人でもわかりやすい指導方法になっています。草野球に参加するようになって野球を始めた人でも、自宅で一人でもできるのでおすすめです。


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