2020/01/08

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少年野球では実践的な走塁練習がおすすめ




ノックや走塁練習をしていて「試合をイメージできていないな」と思ったことはありませんか?

少年野球だとよくあると思います。

俗に言う「練習のための練習をしている」でしょうか。

子どもたちが試合をイメージできないのは経験が少ないからです。

大人であれば試合を想定して練習できますが、子どもたちにはそれがまだできません。

より実践に近いカタチを作って練習してあげましょう。

今回は私のチームで行っている走塁練習についてご紹介します。




試合の場面を切り取った走塁・守備練習


私が練習メニューを考える時は、必ず試合で起こりうるシチュエーションを切り抜いて作ってあげます。

練習で相手をイメージして行うのではなく、実際に相手を作ってゲーム形式にします。

オーバーランの練習


一般的なオーバーランの練習は、バッターボックスで打ったフリをして一塁をオーバーランをしてボールがあるであろう場所を見て帰塁するといった感じでしょうか。

しかし、子どもたちはボールの場所をイメージできないのでどれくらいオーバーランして良いのかわかりません。

「もっと出れる!」、「オーバーランしすぎだ!」など子どもには伝わらないアドバイスをされると思います。

これでは試合で実践できるとは言えません。

そこで行うのが、外野手にノックしながら行うオーバーラン練習です。




レフト・センター・ライトを定位置より深めに付けます。
前進守備だとオーバーランの練習になりません。
マーカーで目印を付けておくとわかりやすいでしょう。

ファースト・セカンド・サードは大人が行ってかまいません。

ノッカーが打ったらランナーはホームベース付近からスタートします。

ランナーのポイント
  • アウトまたはシングルヒットは0ポイント(ノッカーの打球によるため)
  • 2塁まで進塁できたら1ポイント
  • 3塁まで進塁できたら2ポイント

外野手のポイント
  • アウトにしたら2ポイント
  • 1塁で止めたら1ポイント
  • 2塁まで進塁されたら0ポイント
  • 3塁まで進塁されたら-1ポイント
このポイントは個人のポイントで勝負ではありません。

1塁ベースから2塁ベース方向にマーカーを青・黄・赤の順に1m間隔で3個づつ置きます。

子どもたちには
  • 青は安全
  • 黄色は少し危険
  • 赤は危険
と説明した上で、何色まで行くと次の塁に進みやすいかを問います。

答えは「」です。

進塁できなくても黄色か赤のマーカーを目指すようにしましょう。


この練習ではアウトになることは構いません。どんどんアウトになってください。

アウトになって初めて、判断力が身につきます。

低学年でフライを確実に捕れない場合はフライを多めにしてあげると、フライでも最後まで走りきる習慣が身につきます。

高学年では間を抜けるような打球を打ってあげると外野手が上手に回り込んで取れるようになりますし、捕ってからの送球も早くなります。

この練習は子どもたちにも人気のメニューです。是非、やってみてください。

2塁からのホームイン練習


先程はバッターランナーの練習でしたが、次は2塁ランナーの練習です。

この練習は、ある程度 ボールを強く投げられる、高学年向けの練習になります。



同じように子どもたちを外野に3人守備につかせます。
内野手、ピッチャー、キャッチャーは大人で構いません。
キャッチャーはノッカーがやっても大丈夫です。

少年野球ではノーアウト、1アウトで2塁から生還することは、殆どないので2アウトで行います。

ランナーは2塁からスタートします。

マーカーをオーバーランの目印として3塁からホームに向かって置きます。

ランナーコーチを付けます。

始まる前にランナーコーチの指示方法を全員に教えたり、確認しておくと効果的です。

2アウトなのでノッカーが打つとランナーはスタートを切ります。

ランナーは外野に飛んだことを確認したら、ホームまで帰ってくるつもりで走ります。

ランナーコーチはランナーとボールと外野手の動きを見ながら指示を出します。

ランナーコーチは外野手がボールを捕球するタイミングとランナーが3塁ベースを回るタイミングを見て判断します。

POINT
ランナーが早ければGO! 捕球が早ければSTOP!

これが目安です。

捕球位置や外野手の捕球体制にもよるのでそこは反復練習です。

外野手はできるだけ1人で投げ返せるようにします。

ランナーコーチの判断が大切なので積極的に回すように促します。

ランナーもランナーコーチの声を聞いて信頼するようにします。

この練習もかなり盛り上がります。

まとめ


ランナーと守備にわかれた練習は様々な応用が効きます。

実際の試合でできなかった場面を切り取って練習すると理解度や習得度も上ります。



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