今回は小学○年生までにできるようにしておきたいシリーズ第6弾 1, 3塁の守備です。
少年野球では盗塁を阻止できるかが重要になってきます。
盗塁についてはこちら
少年野球の盗塁を規制する案が出た。大量失点は実力不足であり、肘の怪我は投げ方に問題があるせいである。何でも規制すればよいわけではない。
ランナー1,3塁の場面は、攻撃側はランナー2,3塁にしてチャンスを広げたいですし、1塁ランナーを
ランナーが1塁と3塁にいる場面では、3塁ランナーを気にしなくてはいけないので、簡単に盗塁されてしまいます。
低学年のチームでは、盗塁を阻止することができず、3塁ランナーに得点を許してしまう事が多いので、諦めてベースカバーすら入らないこともあります。
小学5年生になると強い球を投げられるようになってくるので、容易には盗塁ができなくなってきます。
1,3塁のピンチで何もできない状態からの脱却する練習をしましょう。
※ある程度の確率で盗塁を阻止できるキャッチャーが必要です。
ポジションは前進守備
ランナー1,3塁では、得点が僅差であれば失点を防ぐために、内野手は前進守備をします。
セカンドとショートは定位置より前で守りますが、2人とも前に出るとセカンドベースががら空きで盗塁されてしまうので、ショートはセカンドベースに入れる場所で守ります。
サードとファーストはランナーがいるのでベースに付きます。
打球の処理で得点を許さないようにしながらも、1塁ランナーの盗塁を容易に許さないポジションで守ります。
練習では外野は不要です。
セカンドの動きが難しいので実際にやって見せてあげると良いでしょう。
練習では外野は不要です。
セカンドの動きが難しいので実際にやって見せてあげると良いでしょう。
パターン1:ピッチャー返球
キャッチャーは1塁ランナーを刺すように、投球を捕球後素早くピッチャーに返球します。
ピッチャー以外は不要ですが、相手を惑わすために、ショートはベースカバー、セカンドはカットに入りましょう。
ファーストとサードはランナーの動きを伝えます。
この作戦は、3塁ランナーが積極的に本塁を狙っている時に有効で、飛び出しを誘うことができますが、この作戦の目的はあくまで、3塁ランナーの得点を阻止することです。
パターン2:ショートへ送球
パターン1と似た作戦で、違いは送球をピッチャーからショートに変えただけです。
先ほどと同様に、キャッチャーは捕球後すぐにショートへ送球します。
ショートは動く必要はありませんが、捕球時に1歩前に出て送球に備えます。
セカンドは盗塁刺のフェイクベースカバーです。
ファーストとサードはランナーの動きを伝えます。
この作戦はセカンドベースに送球したと見せかけて3塁ランナーの飛び出しを誘います。
比較的簡単なので、導入に適していますがアウトは奪えません。
先ほどと同様に、キャッチャーは捕球後すぐにショートへ送球します。
ショートは動く必要はありませんが、捕球時に1歩前に出て送球に備えます。
セカンドは盗塁刺のフェイクベースカバーです。
ファーストとサードはランナーの動きを伝えます。
この作戦はセカンドベースに送球したと見せかけて3塁ランナーの飛び出しを誘います。
比較的簡単なので、導入に適していますがアウトは奪えません。
パターン3:サード送球
これもパターン1, 2と同様でキャッチャーは捕球と同時にサードへ送球します。
サードはランナーと被らないように避けて捕球姿勢に入ります。
キャッチャーはランナーに当たらないようにサードがいる方向へ逸して送球します。
ランナーの2次リードが大きかったり、本塁を狙っている場合にアウトが奪えます。
パターン1, 2, 3だけでもバリエーションが出て良いですね。
パターン4:セカンドカット
この作戦は積極的にアウトを奪いに行くので難易度が高いですが、2塁への盗塁を阻止できるキャッチャーがいるのであれば練習しておきたい作戦です。
6年生でできればかなり強いチームになると思います。
6年生でできればかなり強いチームになると思います。
セカンドの動きが重要
ショートはセカンドベースカバーに入ります。
セカンドはピッチャーとセカンドベースの間に入り送球をカットします。
キャッチャーはできるだけ低い送球で1塁ランナーを刺しに行きます。
ファーストとサードはランナーの動きを伝えます。
全員で判断と指示をする
ショートは1塁ランナーを見てアウトにできそうなタイミングであればセカンドに「ノー」とスルーするように指示します。
1塁ランナーをアウトにできなそうであれば「カット」と指示し、カットさせて3塁ランナーの進塁を警戒します。
セカンドは、1塁ランナーのスタートを見ておきます。
3塁ランナーを見ながらカットに入り、飛び出していたり、スタートを切っていればカットし、3塁ランナーのアウトを狙います。
サードは3塁ランナーを見て、アウトにできるだけ離塁していたり、スタートを切っていればセカンドに「カット」の指示を出します。
キャッチャーは1塁ランナーをアウトにできる送球をした後、1塁ランナーのタイミングと3塁ランナーの動きを見てセカンドに「カット」の指示を出します。
ファーストは3塁ランナーの動きを見て指示を出します。
優先は3塁ランナー
この作戦は積極的にアウトを取りに行きますが、欲張ってはいけません。
アウトを取れたらラッキーぐらいのつもりで行います。
全員で3塁ランナーの動きを警戒しておいて、盗塁を刺しに行く。
3塁ランナーが少しでも本塁に進もうとすれば3塁ランナーを優先して進塁を防ぎます。
1塁ランナーを深追いして、得点を許すことが一番やってはいけません。
大事な場面はブロックサインで
試合の終盤などの絶対に失点やミスが許されない場面では、キャッチャーのブロックサインでどのパターンでいくかを決めておくと心と体の準備ができます。
基本はパターン4で1塁ランナーのアウトを狙いながら3塁ランナーを警戒すると大量失点を防ぐことができると思いますが、パターン4は判断力が重要なので、小学生には難しいです。
まとめ
試合で上手にできなくても練習でやっておくことが大切です。
少しでも自分たちのできることを増やし、様々なパターンを使って進塁を防ぐと野球の理解が深まります。
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