2017/07/24

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野球の面白いルール【インフライト】


インフライトという言葉をご存知ですか?
野球をやっていた人でも知らないことがある言葉だと思います。

私もルールの勉強をしようと思って、野球規則を読むまでは知りませんでした。

実際には小学生の時に野球規則を読んでいるので記憶に残っていなかっただけだと思いますが、意味を知ったのは最近のことです。

インフライトとは?

インフライトとは、簡単に言ってしまえばフライ、ライナーで、投球や送球などの宙に浮いている状態のことをいいます。
インフライト <2.41>
打球、送球、投球が、地面かあるいは野手以外のものにまだ触れていない状態を指す。
引用:野球規則 - 定義

インフライトとはボールが地面に触れていない状態です。
フライもライナーもそうですし、投手が投げたボールが地面に触れずに捕手がキャッチした場合もインフライトです。

この定義がどうして重要かと言うと、インフライトは野球規則に頻繁に出てくる用語で
、インフライトの状態とインフライトではない状態ではボールの扱いが変わってくるからです。

例えば、振り逃げでも第3ストライクをインフライトの状態で捕手がキャッチすれば打者アウトですが、地面にバウンドしてインフライトの状態でなくなれば打者は走者になります。

打球がインフライトの状態で野手にキャッチされれば走者は元いた塁に戻らなければいけませんが、インフライトの状態でなければ走者は自由に走ることができます。

このようにインフライトかインフライトでないかでルールが変わってきます。
守備側はできるだけインフライトの状態にしたいですし、攻撃側はインフライトかインフライトではないかを素早く判断することが重要になってきます。

インフライトではなくなるとき

インフライトの定義では”地面かあるいは野手以外のものにまだ触れていない状態”となっていました。
野手以外のものとは、審判、フェンス、走者、打者のことを指します。
当然フェンスに当たった打球を地面に触れる前に捕球してもインフライトではないので打者はアウトになりません。

審判も同様でインフライトの打球が審判に当たればインフライトではなくなるので、地面に触れる前でも地面に触れたと同様の扱いになります。
よく”審判は石ころ”だと言われますが、インフライトに関してはその通りです。
審判に触れても一部を除いては、試合がそのまま進行します。


まとめ

守備側はインフライトの状態でキャッチすればよいだけなので難しいルールではありませんが、攻撃側はインフライトかインフライトでないかでやるべきことが変わってくるので注意が必要です。

意識してインフライトかどうかを見てみると野球のルールを理解しやすくなると思います。

スポーツ全般にも言えることですが、”そういうルールだから”で覚えるのではなく、”なぜそのルールがあるのか”、”どうしてそうするのか”を考えてスポーツを見たり、行ったりすることでより楽しくなると思います。

ルールを正しく覚えて楽しく観戦やプレイをしましょう。


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