まだ将来身長アプリを使用していない方はこちらからどうぞ
簡単な質問に答えるだけで大人になった時の身長がわかります。身長を伸ばすためのアドバイス付きです。
この記事では将来身長アプリの仕組みと詳細について書いていきます。
将来身長アプリは、こどもの生活習慣の改善に役立ててほしいと思って制作しました。
身長は親の遺伝による影響が大きいと思われていますが、遺伝の影響は8割程度で、2割が生活環境によるものです。
たった2割のように感じますが、10cmほど変わってきます。プラスマイナス10cmと考えると最終身長は20cmも違うのです。
生活環境を改善すれば身長を伸ばすことが出来ることをこどもたちに伝わればと思います。
生年月日と身長は標準偏差の計算に使う
トップページでは生年月日、身長、測定日を入力します。
生年月日と現在の身長から標準偏差(SD値)を求めます。
身長の指標として標準偏差は一般的ですが、簡単に説明します。
標準偏差は、身長データのばらつきを表す数字で、平均からどれだけ離れているかを確率で表したものです。
偏差が0から離れるほど確率的には少なくなるというものです。
詳細が知りたい方はこちらのページをご覧ください。
身長の標準偏差は、数字が大きいほど平均よりも身長が大きく人数も少なくなり、数字がすくなければ平均よりも身長が小さく少なくなります。
このアプリでは標準偏差を使用して将来身長を計算しています。
質問内容は身長の伸びに関係すること
診断をスタートすると、9つの質問に答えてスコアをつけます。
これらの質問は全て身長に必要な要素です。
身長を伸ばすために必要な要素はプラス、阻害する要素にはマイナスが付き、-50~90点で採点されます。
質問内容の詳細を見てみましょう。
Q1. 普段は何時に寝る?
寝る時間は重要です。
0~3,4歳まで、摂取した栄養で成長しますが、4歳以降は成長ホルモンの影響を受けて成長します。
成長ホルモンは寝ている間に多く分泌され、睡眠の質にも影響されます。
寝る時間が遅くなると睡眠の質が悪くなり、成長ホルモンの分泌量が減ってしまうので、早く寝るほど身長が大きくなるのです。
”寝る子は育つ”は正しいですね。
Q2. 普段の食事はどれくらい?
体は食べた栄養で作られています。
食べる量が少なければ材料が少なくて、体を作ることができません。
質問の内容には困りましたが、ご飯の量で食事の量を聞くことにしました。
大人では基礎代謝が減るので食べ過ぎはよくありませんが、子どもは代謝もよく、体の栄養になるので多ければ多いほどよいでしょう。
食べ過ぎた分は運動して燃焼してしまえばよいのです。
Q3. 嫌いな食べ物はある?
嫌いな食べ物が多いと栄養が偏ってしまいます。
嫌いな食べ物があっても良いですが、他のもので補わなければいけません。
それを意識して食べていれば良いですが、どの食品にどの栄養が入っているのかを把握して食事をすることは難しいので、好き嫌いせず食べた方が楽なのではないでしょうか?
Q4. 朝ごはんは食べてる?
朝ごはんを抜くと食べる量が減ってしまう傾向にあります。
一般的な家庭では朝昼晩に御飯を食べると思うので、朝を食べないと1日2食になってしまいます。
1日2食では十分な食事の量を摂取することができず、栄養も不足してしまいます。
また、頭も働かず、体もだるくなってしまうので、授業に集中できず、運動量も減ってしまうでしょう。
Q5. お菓子をどれくらい食べる?
お菓子には添加物が多く含まれています。
その中に含まれるリンは骨を形成するために必要なカルシウムの吸収を阻害してしまいます。
リンは体に必要な栄養素で、体内に常に保管されています。
また、多くの食品に含まれているので不足することはまずありません。
しかし、お菓子などを多く食べるとリンが多くなりすぎてカルシウムが足りなくなって成長が遅くなってしまうのです。
リンは加工食品や加工肉にも多く含まれているので食べすぎには気をつけましょう。
Q6. 好きな飲物はなに?
牛乳が身長を伸ばすために必要なことは有名ですが、ジュースなどの甘い飲み物が身長に関係することはあまり言われていません。
甘い飲み物には砂糖が多く含まれています。
コーラには角砂糖15個分、カルピスには16個分もの砂糖が含まれています。
これらの砂糖を摂り過ぎるとカルシウムと合体して体外に排出されてしまいます。
ジュースなどは知らないうちにたくさん飲んでしまいがちなので、普段から水分補給をジュースにしていると砂糖を過剰摂取している可能性があります。
炭酸飲料は砂糖と炭酸のダブルパンチで歯を攻撃してくるので虫歯には気をつけましょう。
Q7. 運動量はどれくらい?
適度な運動をすると骨が刺激され成長ホルモンの分泌量が増えます。
1日2時間の運動で1週間に15時間程度になります。
スポ少などに所属していると週20時間程度は簡単に運動できるでしょう。
適度に運動すると程よく疲れるので、睡眠の質も良くなります。
過剰な運動では消費カロリーが増えるのでその分の栄養を摂取する必要があるので気をつけましょう。
Q8. 牛乳をどれくらい飲む?
牛乳には骨の形成に必要なカルシウムとタンパク質が豊富に含まれています。
日本人は牛乳のカルシウムは吸収しにくいと言われていますが、手軽にカルシウムを摂取できるので飲んだ方が良いでしょう。
牛乳を毎日飲む習慣が付けば、ジュースを飲む量が減るので一石二鳥ですね。
Q9. 1日何回食べる?
1日の食事の回数を増やせば自然と摂取する栄養も増えるので成長には良いです。
日本では1日3食の文化で、間にお腹が空いたらおやつを食べる習慣がありますが、どうしてもお菓子や甘いものを摂取してしまいます。
お腹の空く 16,15時頃にお菓子を食べてしまうと、夕ごはんの食べる量が減ってしまうので、お菓子を食べる習慣は減らした方が良いでしょう。
おやつの代わりに、おにぎりや栄養のあるものを食べてしまえば、栄養を補給できて1回の食事で食べる量も増えるようになります。
結果とアドバイスの表示
これまでの質問に答えると将来身長が表示されます。
将来の身長を確実に当てることは難しいので、あくまで参考程度にしていただきたいです。
1番見てほしい部分は、現在のSD値です。
現在の身長が標準なのか、高いのか、低いのかを見ます。
高ければこの状態を維持していただきたいですし、低ければ生活習慣改善を考えてみましょう。
-2SD以下では、標準からかなり離れているので病気の可能性もあるので、病院に連れて行ってあげてください。
私も9歳のときに110cm程度だったので、病院に連れて行ってもらいましたが、成長ホルモン分泌不全性低身長症と診断されました。
標準偏差は-4SDにもなります。
成長ホルモン分泌不全性低身長症は、成長ホルモンを毎日注射すれば成長できる病気ですが、治療開始が遅いと難しくなってしまいます。
早めの診断が大切です。
-1.5SD以下では毎月身長を測って身長の伸び具合を観察してください。
気になるところがあれば病院に見てもらうと良いでしょう。
将来身長の計算
将来身長の計算は標準身長曲線のグラフから傾きを出し、それを元に独自の計算式で計算しています。
成長の段階を4段階に分けました。
- 0~2歳 乳児期
- 2~11歳(2~9歳) 前思春期
- 11~15歳(9~13歳) 思春期
- 15~18歳(13~18歳) 後思春期
()内は女の子
厳密には違いますが、グラフで見られる変化を元に分類しました。
男の子の身長の伸びを求める関数
- 2~11歳 y = 0.516x
- 11~15歳 y = 0.595x
- 15~18歳 y = 0.151x
女の子の身長の伸びを求める関数
- 2~11歳 y = 0.543x
- 11~15歳 y = 0.513x
- 15~18歳 y = 0.071x
xは18歳までの月で、yは身長の伸びです。
現在の年齢からyを求めます。
これでは生活習慣の影響がまったくないので、質問から得たスコアを元に思春期の始まりの時期を変化させています。
生活習慣から思春期の開始を決める
身長は思春期が始まる時期で決まると言われています。
思春期が始まると男の子は約30cm、女の子は約25cm平均で身長が伸びます。
これは人によってあまり差はありません。
なので、できるだけ思春期までに身長を伸ばしておくことと、思春期を遅らせることが身長を伸ばすために必要になってきます。
寝る時間が遅くなると思春期を早く迎えてしまいます。
このアプリでは睡眠時刻が早ければ思春期が遅くなり、睡眠時刻が早ければ思春期を早く迎えるようにしています。
他にも要因はあるでしょうが、簡単な計算アプリなので睡眠時刻だけにしました。
思春期の開始に最大で1年半の差がつきます。
最後に
私が低身長症で、3年生の時に病院に行きましたが、それでも遅いと言われました。
低身長の子は周りと比べるとかなり小さいのですぐわかると思います。
疑いがあれば就学前には小児科で良いので見てもらうと良いでしょう。
早期発見につながればと思い作成しました。
多くの人に利用していただけるとありがたいので、共有よろしくおねがいします。
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