2020/05/19

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【バッティング】下半身の使い方のポイントは”右足と左足のズレ”



スポーツ全般に言えることですが、全身を上手に使えた方が良いですね。

バッティングでは、下半身(脚)の使い方が重要です。

「わかっているけど言葉では説明できない」や「子どもたちに指導するとぎこちない動きになってしまう」などの悩みがあると思います。

今回はそんな悩みを解決します。(少し難しい話になりますが知っておいて損はありません)

ポイントは”右足と左足を使うタイミングをズラす”ことです。

スイングフォームを見ていても同時に使っているように見えますが、実際は左右交互に動いていて、このズレによってパワーを伝えます。

ボールを捉えに行く足と、ボールを押し込む足が存在するのです。

※右バッターを例に説明します。左バッターの場合は、左右を反対にしてお考えください。

左足の着地は拇指球で

左足の上げ方は自由で、高く上げても、すり足でも、あげなくても良いですが、重心より後ろに引かないようにしましょう。

足を後ろに引くと体が回転してしまい、ボールに向かうまでに時間がかかってしまいます。


大切なのは左足をつくときです。

足の裏全体ではなく、拇指球 (親指の付け根) で着地します。

そうすることで最後にもう一度左足を使うことができます。

そして、体重はできるだけ全てを乗せます。


体重が移動せず、右足を回しているだけだと全身を使えないのでボールに力が伝わりません。


上半身ごと前に動いてしまうと、頭が動くのでミートできないので気をつけましょう。

右足はボールに向けるだけ

左足を着地したら、右膝を素速くボールに向けます。

この速さがスイングスピードにつながってきます。

この時、無理にかかとを上げる必要はありませんが、上がらないと左足が向かないと思います。



右膝の内側を左足の爪先に近づけるイメージです。

すると勝手に体が回転します。

そして、ミートポイントに体の正面を向けます。

ボールがミートポイントまで来るのをギリギリまで待って、来た瞬間にポイントに体を向ける意識があるとスイングが速くなります。

左足の踏み込みでひと押し

右足を寄せてきたらもうボールはすぐそこにあります。


左足を強く踏み込んで、地面を蹴ります。

すると地面の反発で左足が伸び、骨盤を後ろ方向に押します。

これが回転運動を強化し、上半身から腕へと伝わり、ボールを押し込む力となるのです。

※膝を伸ばすことが目的ではないので注意してください。


▼腕の使い方はこちら
今回紹介する指導方法は、野球を始めたばかりの人でもわかりやすい指導方法になっています。草野球に参加するようになって野球を始めた人でも、自宅で一人でもできるのでおすすめです。


踏む練習

踏む練習なんて必要なさそうですが、踏むことすらできない子どもたちは多いです。

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まず、3~5cmくらいの段差や木片の角を拇指球で体重をかけて踏みます。

そして、かかとで踏んでみてください。

最初はスイングしなくても良いです。

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慣れてきたらスイングやバッティングをしてみてください。

意外にスイング中に踏むことが難しいですし、踏むタイミングが難しいことがわかります。

左足に全体重を乗せて打つ練習

次も左足を使う練習です。

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全体重を左足に乗せて打つ瞬間に地面を強く踏んで、右足に体重を全て移動します。

ポイントは構える時に姿勢を崩さないことです。

左足を曲げますが、体の正面がミートポイントを向いてはいけません。

右足の付け根にシワが出来る状態で左足を曲げると体重移動 + 回転が使えるようになります。

これが出来るとメジャーリーガーのようなフォローステイバック (打った後に右足に戻ること) になります。

踏み込むタイミングが重要

右足と左足の動きにズレがあると言いましたが、ほんの僅かです。

※クリックしてgifを再生

動画のように左・右・左のリズムで動かしていきますが、最後の右・左は一瞬です。

何度かやってコツを掴んでください。

小学生の高学年でも出来ない子のほうが多いくらい難しいです。

踏む動作が上手にできない子は、かかとで着地している可能性が高いです。


まとめ

足の動きは地面からの力をボールに伝えるために必要な動作になります。

この動きができるようになると飛距離が格段にアップします。

右足だけできる子は多いですが、左足の動きが重要なので是非試してみてください。

小学生は一度試してみて、出来なければ無理にやらなくてもいいでしょう。

しかし、中学生くらいには出来るようにしたいですね。



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