2017/06/19

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今日からできるメンタルトレーニング①



気持ち(メンタル)のコントロールは簡単ではありません。
特に、子供であればまた、上手にコントロールできる子は少ないはずです。

試合中は、常に平常心でいて、試合が終わったあとに感情が溢れ出すことが理想です。

野球を長く続けていてもコントロールすることが難しく、気持ちがプレーに出たりします。


試合でのメンタル

すべてのスポーツに言えることですが、野球には流れがあります。
流れは、相手に一方的にチャンスが生まれたり、相手にチャンスが来たあと、味方にチャンスが来たりと、常に動いていることや、どちらにもチャンスが生まれず、流れが滞っていたりします。

流れには、運の要素も含まれますが、全選手のメンタルの変化が生み出すものだと思います。

メンタルが変化する要因は、運だったり、プレーの内容や試合状況によります。


例えば、味方の良いプレーでピンチを退いた場合、チームの士気も高まり、次の攻撃でチャンスを作ることがよくあります。

逆に、こちらのチャンスをミスで失ったり、相手の良いプレーで終わってしまったりすると、気持ちも落ち込んで、味方にミスが出たり、相手にチャンスを与えてしまうこともあります。


味方のメンタルと相手チームのメンタルが試合状況で変化してプレーに影響が出るので試合に流れのようなものができるのだと思います。



試合の流れを流れのままに任せて試合をしていては、勝つ時もあれば、負ける時もあるといった、安定して勝てないチームとなります。


では、常勝チームを作り上げるには何が必要でしょうか?

私は、メンタルの強い選手たちを育てることだと思っています。
そして、そのメンタルをコントロールすることが必要だと思います。

メンタルコントロール

気持ちをコントロールすることは簡単ではありませんが、コントロールするためのコツがあります。

簡単に言ってしまえば、ポジティブに考えることです。
ポジティブとは前向きな気持です。

失敗して落ち込んでいては、次のプレーに影響が出て、また失敗をしてしまうかもしれませんが、ポジティブに考えて「次、頑張ろう」と思えれば失敗する可能性はかなり減ると思います。

また、ひとつひとつのプレーに対して一喜一憂していては、メンタルのコントロールどころではありません。
喜ぶことは必要なので大いに喜んでほしいですが、喜びは油断にもなります。油断大敵です。
先程のポジティブの話でもそうですが、ひとつのプレーに落ち込んでいては、次のプレーにも影響が出てしまうので、すぐに気持ちを切り替えることが重要です。


野球は先攻後攻があり、他のスポーツと比べて流れがわかりやすくなっています。

点を取ったあとは、失点しやすく、ピンチを凌いだあとは得点しやすい。


野球は流れがわかりやすいのでメンタルのコントロールも流れに合わせて、対策ができます。

例えば、点を取ったあとは、気が緩み、失点しやすいので「気を引き締めていくぞ」などの声掛けも有効ですし、3人で抑えるという目標を設定することで気合が入ります。

守りの前には円陣を組んで、話をする時間がないので、一人ひとりが意識しているかで結果に現れてきます。

仲間の存在

自分でコントロールすることが難しい場合もあります。
そんな時は仲間が声を掛けてあげることで気持ちを安定させることができます。

守備でエラーをしてしまった時、「あーやってしまった」「まずい」「申し訳ない」という気持ちになると思います。

さらに「みんな怒ってるんじゃないかな」とか考えたりしますが、これを解消する一番の方法が仲間の声です。


エラーした後に「どんまい!」や「気にするな」とか「次、次!」と言われると、「よし、次だ」といった具合に、簡単に気持ちを切り替えることができます。

こうした、味方による仲間を励ます声や、気合を入れる声が試合では重要になってきます。特に、実力が同じ程度だとメンタルで負けることも、よくあります。


私は、メンタルのコントロールができるようになって欲しいと思っているので、日頃からメンタルの話はします。

試合中は自分たちで声を掛け合ってほしいので、あまり声を掛けないようにしていますが、ピッチャーとキャッチャーには「点を取った次の回やぞ」などは言ったりします。

メンタルトレーニング

メンタルをコントロールすることが、試合で結果を残す方法だと思います。
もちろん、野球の技術や連携プレーを向上させることも必要ですが、同時にメンタルトレーニングもしていくべきです。

メンタルトレーニングに関しては別記事でとりあげますが、結果を残すためのトレーニングとして取り入れていくことが、チームの勝利に繋がると思います。


▼次の記事はこちら

今日からできるメンタルトレーニング②

選手たちの実力が100あるとして、相手の実力は80あるとします。 相手は100%の実力を発揮してきました。選手たちが試合で実力の70%しか発揮できなかった場合、70対80で10の能力差で負けてしまいます。

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