振り逃げはキャッチャーが上手に捕球できない小学生では頻繁に起きるプレーの一つです。また、出塁のチャンスとなるので、できるだけ早く教えてあげると野球のルールを理解して楽しく野球ができるようになります。
さて、みなさんは振り逃げを教える時にどのように教えていますか?
おそらく、振り逃げが出来る場面になる度に「走れ!」と言って子供たちを走らせているのではないでしょうか?
私が子供の頃もそのように教えられました。
教えられたと言うよりも繰り返していくうちに覚えたといった感じでしょうか。
そして、簡単に「三振してキャッチャーが落としたら走る」と説明されます。
その通りですが、不十分です。
不十分なので、完全には理解できず何度も「走れ!」と言わなければなりません。
それでは効率が悪いので一度しっかりとしたルールを教えてあげることで理解し、コーチが「走れ!」と言う必要がなくなります。
正しいルール
公認野球規則の打者が走者となる場合について記述されている振り逃げに関する規則は
5.05(a)次の場合、打者は走者となる。となっています。
(2) (A) 走者が一塁にいないとき、(B) 走者が一塁にいても2アウトのとき、
捕手が第3ストライクと宣告された投球を捕らえなかった場合。
また、打者がアウトの規則は
(a) <6 .05=""> 打者アウト正規の捕球とはピッチャーが投球したインフライト (まだ地面に着いていない状態) のボールをキャッチャーがミットまたは手で掴んだ状態です。
打者は、次の場合、アウトとなる。
(2) 第3ストライクと宣告された投球を、捕手が正規に捕球した場合。6>
地面に触れてしまえば正規の捕球ではないですし、ミットや手以外の部分で捕球した場合も正規の捕球ではありません。
打者が走者となる条件と正規の捕球を教えてあげるだけで、子供たちは1回の説明で振り逃げを理解してくれます。
「第3ストライクをキャッチャーが正しく取らないとアウトにはならない」
これを言うだけで毎回「走れ!」という必要がなくなりますし、子供たちが自ら「走れ!」と言えるようになります。
”三振したらアウトじゃないのか?”、なんでそんなルールができたのか疑問に思いました。
謎ルール振り逃げ
当たり前のように私自身も振り逃げをしていましたが、”振り逃げってなんだ?”と考えた時に”なんで三振したのに走る権利が与えられるんだ?”という疑問が浮かび上がりました。”三振したらアウトじゃないのか?”、なんでそんなルールができたのか疑問に思いました。
振り逃げの歴史
野球が誕生してからルールが何度も変えられています。
その中でも三振と四球については大きく変わってきました。
下記はwikiからの引用です。
このように元々は”第3ストライクで打者は一塁に走る”というルールがあったので現在の振り逃げが出来上がったのだと、調べてわかりました。野球の創生期においては、打者は投手に対し「高め」「真ん中」「低め」という投球の高さを指定することができ、投手は下手投げから打者に打ちやすい球を投げることが役目であった。しかし「試合時間の短縮化」と「試合のスリリング化」を求めてルールは改定され、1858年、打者が打たなかった投球に対して「ストライク」が宣告されるようになる。また、3回ストライクが宣告されたら打者は必ず一塁に走るように変化していった。そして、1880年に「第3ストライクの投球を捕手が直接捕球すれば、打者はアウトになる」とルールが改定された。即ち、「3回ストライクが宣告されたら打者は一塁に走る」というルールの中に、新たに「即アウト」の規定が盛り込まれたのである。即アウトの条件は「捕手が直接捕球すること」であるから、直接捕球できなかったらそれまで通り打者は一塁に走ることとなる。こうして、三振・振り逃げのルールは確立されていった。今日では「三振した打者はアウトになる」という解釈のほうが一般的であるが、三振をもって打者をアウトとするルールの中には、「守備側がしっかりと球を捕ること」という精神がある。引用 Wikipedia - 振り逃げ
まとめ
振り逃げは、よく考えると意味のわからないルールですが、調べてみると野球の歴史が大きく関わっていました。
しっかりとルールを理解すると、もっと楽しく野球が出来ると思います。
何をしないといけないのかの指示を出すのではなく、ルールを教えて子供たちに判断させるような野球ができると良いですね。
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