2020/01/30

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子ども達がボール球を振ってしまう原因は振り始めが早いから、すぐできる指導方法は『待つ』こと

野球を始めたばかりの子は、高めの明らかなボール球を振ってしまいます。

その時、なんと声を掛けていますか?

「ボール球は振るな!」

こんな声を掛けていませんか?

手の届かないようなボール球を振ってしまうのには原因があります

たった一つの指導でボール球を振らなくなります。

ボール球を振ってしまう原因

ボール球を振ってしまう原因はレベルに応じて3種類に分けられます。

レベル1  ストライクゾーンがわかっていない
レベル2  見極めが出来ていない
レベル3  見極めが早い

野球経験が浅いほどレベルが低いことになります。


原因①:ストライクゾーンがわかっていない

野球を始めたばかりの子はこれかもしれません。

まず、教えてあげましょう。

低学年の子に正確なストライクゾーンを説明するのは難しいかもしれませんが、説明してあげましょう。

打者の肩の上部とユニフォームのズボンの上部との中間点に引いた水平のラインを上限とし、膝頭の下部のラインを下限とする本塁上の空間をいう。このストライクゾーンは打者が投球を打つための姿勢で決定されるべきである。(野球規則. 定義74)

簡単に言えば膝から肘の高さでベース上の範囲です。

私は野球を始めたばかりの子には、ストライク・ボールの見極めをしっかりするよりも、積極的に打って欲しいのでストライクゾーンを大きめに説明します。


イラストのように通常のストライクゾーンよりも大きめの黄色い範囲を指して「この辺りに来たら打つんだよ」と教えます。

野球を始めたばかりの子にはストライクゾーンを意識させるのではなく、打てる球、バットの届く球を打ちに行くことを大切にしてもらいたいです。


原因②:見極めができていない

ストライク・ボールの見極めは経験が大切です。

たくさん打席に立って、たくさんボールを見てください。

ストライクゾーンがわかっているにも関わらず、「ボール球だぞ」とは言わないようにしましょう。


原因③:見極めが早い

ボール球を振ってしまう野球少年の多くが打ちに行くのが早いです。

投球直後のボールがまだバッターから遠い段階で打てると判断して、打ちにいってしまうのでボールでも振ってしまうのです。


まだボールが遠ければストライクかボールかはわかりません。

小学生には、伸びがなくふわりと落ちてくるボールの軌道がイメージにあるので、高めから落ちてくると思って振ってしまいます。

伸びのある高めの釣り球を振ってしまうのと同じです。


ボール球を振らないようにする指導方法

原因がわかったので対策は簡単です。

長くボールを見てから打つようにします。

要は引きつけて打てばよいのです。

私は「長くボールを見るんだよ」、「ボールが近くに来てから打つんだ」と説明します。

もう少しイメージしやすいように説明する時は「待って、待って、ドーン」です。

「いち・にーー・さん」のにーーの部分ですね。

ギリギリまで待つ、ボールが来てから打つようにするだけでバットが止まります。

子どもたちにもボール球を振ってしまう理由を教えてあげましょう。

「ボール球を振ってしまうのは打ち始めるのが早いからだよ」

これで自分で意識してできるようになると思います。



まとめ

試合中に「ボール球だぞ」と言ったところで何も改善されませんが、一言アドバイスをするだけで、すぐにボール球を振らなくなります。

引きつけて打つことで飛距離も伸びるので、これからの声かけで試してみてはいかがでしょうか?



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