その時、なんと声を掛けていますか?
「ボール球は振るな!」
こんな声を掛けていませんか?
手の届かないようなボール球を振ってしまうのには原因があります。
たった一つの指導でボール球を振らなくなります。
ボール球を振ってしまう原因
ボール球を振ってしまう原因はレベルに応じて3種類に分けられます。
レベル1 ストライクゾーンがわかっていない
レベル2 見極めが出来ていない
レベル3 見極めが早い
野球経験が浅いほどレベルが低いことになります。
原因①:ストライクゾーンがわかっていない
野球を始めたばかりの子はこれかもしれません。
まず、教えてあげましょう。
低学年の子に正確なストライクゾーンを説明するのは難しいかもしれませんが、説明してあげましょう。
打者の肩の上部とユニフォームのズボンの上部との中間点に引いた水平のラインを上限とし、膝頭の下部のラインを下限とする本塁上の空間をいう。このストライクゾーンは打者が投球を打つための姿勢で決定されるべきである。(野球規則. 定義74)
簡単に言えば膝から肘の高さでベース上の範囲です。
私は野球を始めたばかりの子には、ストライク・ボールの見極めをしっかりするよりも、積極的に打って欲しいのでストライクゾーンを大きめに説明します。
イラストのように通常のストライクゾーンよりも大きめの黄色い範囲を指して「この辺りに来たら打つんだよ」と教えます。
野球を始めたばかりの子にはストライクゾーンを意識させるのではなく、打てる球、バットの届く球を打ちに行くことを大切にしてもらいたいです。
野球を始めたばかりの子にはストライクゾーンを意識させるのではなく、打てる球、バットの届く球を打ちに行くことを大切にしてもらいたいです。
原因②:見極めができていない
ストライク・ボールの見極めは経験が大切です。
たくさん打席に立って、たくさんボールを見てください。
ストライクゾーンがわかっているにも関わらず、「ボール球だぞ」とは言わないようにしましょう。
原因③:見極めが早い
ボール球を振ってしまう野球少年の多くが打ちに行くのが早いです。
投球直後のボールがまだバッターから遠い段階で打てると判断して、打ちにいってしまうのでボールでも振ってしまうのです。
まだボールが遠ければストライクかボールかはわかりません。
小学生には、伸びがなくふわりと落ちてくるボールの軌道がイメージにあるので、高めから落ちてくると思って振ってしまいます。
伸びのある高めの釣り球を振ってしまうのと同じです。
ボール球を振らないようにする指導方法
原因がわかったので対策は簡単です。
長くボールを見てから打つようにします。
要は引きつけて打てばよいのです。
私は「長くボールを見るんだよ」、「ボールが近くに来てから打つんだ」と説明します。
もう少しイメージしやすいように説明する時は「待って、待って、ドーン」です。
「いち・にーー・さん」のにーーの部分ですね。
ギリギリまで待つ、ボールが来てから打つようにするだけでバットが止まります。
子どもたちにもボール球を振ってしまう理由を教えてあげましょう。
「ボール球を振ってしまうのは打ち始めるのが早いからだよ」
これで自分で意識してできるようになると思います。
Swivel Vision
売り上げランキング: 67,992
売り上げランキング: 67,992
まとめ
試合中に「ボール球だぞ」と言ったところで何も改善されませんが、一言アドバイスをするだけで、すぐにボール球を振らなくなります。
引きつけて打つことで飛距離も伸びるので、これからの声かけで試してみてはいかがでしょうか?
0 Comments