新年を迎えると少年野球では6年生が卒団するチームが多いと思います。
私達のチームでは12月で6年生が卒団しました。
卒団生がいるということは新入団員もいることになります。
ほとんどのチームでは新入団員は小学1〜4年生くらいだと思います。
今回は新しく野球を始める小学1〜4年生くらいの子どもたちへの指導方法をご紹介します。
最初に教えるのは礼儀とルール
入団したての子どもたちには教えることが一杯あります。
しかし、何もかも教えていては子どもたちも理解できませんし、指導者も教えたつもりで、できない状況が出てきます。
教えたのに出来ないとイライラして怒ってしまっては、楽しく野球ができる雰囲気は作れません。
ひとつひとつ丁寧に教えていくのが上達への近道だと思います。
あいさつ
入団したばかりの頃は、人の話を素直に聞くし、やってくれます。
そんな時に教えたいのがあいさつです。
当然のことなので教えているところは多いと思いますが、丁寧に教えているところは少ないのではないでしょうか?
しっかりと時間をとって教えるのがポイントです。
普段からするあいさつですが、なんとなくするのではなく、大きな声でするように教えます。
入団したばかりの子どもたちはそういうものだと思って大きな声であいさつをするようになります。
このタイミングでグランドへのあいさつと感謝の気持ちを教えます。
整理整頓
大人は当たり前のように出来ますが、子どもたちは整理整頓ができません。
これは少しずつ教えていく必要があります。
グローブなどの個人の道具と水筒をまとめて置くようにします。
子どもたちは何も考えずに物を置きます。
すると、どこに置いたかわからなくなってしまうのです。
無くしもの・忘れ物を減らすためにも置く場所を決める習慣が大切です。
違う場所に置いてあったら「そこは置く場所じゃないよ」と言ってあげれば大丈夫です。
カバンも揃えて置けるようになると良いですね。
教えすぎても子どもたちは理解できない
練習を始めると教えることだらけです。
ここで教えることと、教えてはいけないことがあります。
教えるのは野球のルールだけです。
野球は試合をするだけなら単純ですが、ルールがとても細かいです。
そのルールを子どもたちが理解できるよう、ゲームをしながら丁寧に教えてあげてください。
ルールを覚えて、勝つためにどうしたら良いかを考えさせましょう。
野球の目的
野球をしている人でも野球の目的を知らない人は多いでしょう。
ルールブックにもしっかり書いてあります。
1.02〈5.04〉攻撃側は、まず打者が走者となり、走者となれば進塁して得点することに務める。
1.03〈5.05〉守備側は、相手の打者が走者となることを防ぎ、走者となった場合は、その進塁を最小限にとどめるように務める。
1.05〈1.02〉各チームは相手チームより多くの得点を記録して、勝つことを目的とする。
聞けば納得すると思いますが、意識して指導している人は少ないと思います。
これが野球指導における基本です。
ルールを守った上で目的を達成しようとすれば、野球を始めたばかりの子ども達でも、どんなプレーをしたら良いかを考えることが出来ます。
これが野球指導における基本です。
ルールを守った上で目的を達成しようとすれば、野球を始めたばかりの子ども達でも、どんなプレーをしたら良いかを考えることが出来ます。
バッティング
バッターに教えるルールは3つ- 3ストライク目をキャッチャーが捕ったらアウト (三振)
- ボール4つで1塁まで行ける (四球)
- 打球がフェアゾーンに飛ぶとランナーになってボールと競争
その他にもファールやデッドボールなどのルールがありますが、子どもでもすぐ理解できるので、その都度教えてあげれば大丈夫です。
子どもたちにとって最初の難関は打って走ることでしょう。
まず、フェアゾーン・ファールゾーンを教えてあげます。
バットに当たったボールがフェアゾーンに飛べばバッターランナーとなって1塁ベースに走ります。
ボールより早くベースに付けばランナーとなり、ベースに残れます。
これでバッターの目的を達成したことになります。
振り逃げ
キャッチャーとピッチャーのレベルが低い少年野球では振り逃げの多い場面が多いです。
一般的な振り逃げの教え方は、3ストライク目をキャッチャーが落としたら「走れ!」と叫ぶ方法でしょう。
これでは何度も言わないとわからないでしょう。
簡単に理解できる教え方をご紹介しましょう。
- 3ストライク目をキャッチャーが捕れなかったらランナーになる
- ランナーになると1塁ベースまでボールと競争になる
これだけで十分です。
試合を見ていて、2ストライクを取られたら教えるチャンスです。
「次のボールがストライクでキャッチャーが捕れなかったらランナーになるからボールと競争だよ!」
これを1回教えて、あとは何度かの実戦経験で走れるようになります。
出来ないようであれば、少し確認してあげてください。
最初はわかっていても出来ないものです。
フライ
フライを教えるのは少し先かもしれませんが、良い教え方があるのでご紹介します。
フライが上がった時の教え方で一般的なのは「フライが上がったらバック」ですね。
でも違いますよね。
フライも同様にルールを教えてあげます。
フライが取られたらボールより先に、元いたベースに戻らないといけない。
ルールを教えたら問いかけます。
「フライが落ちたらどうる?」
すると「走る」と答えるでしょう。
また問いかけて考えさせます。
「フライが上がったらどこにいたらいい?」
答えられない場合はヒントをあげましょう。
次のベースの近く、真ん中、元いたベースの近く
ルールを守りながら野球の目的を達成しようとすれば答えは真ん中付近になるでしょう。
考えさせるにはまずはルールを教えてあげましょう。
インプレイはアウトにできる状態のボールを示します。
インプレイの反対はボールデッドです。
ボールデッドはプレイが一時的に停止していてアウトにならない状態です。
インプレイ中の方が長いのでボールデッドになる条件を教えます。
少年野球で多いのが上2つですね。
ここで教えたいのはインプレイ中はいつでも次の塁に進塁しても良いということです。
もちろんアウトになる危険性はあります。
盗塁などを教える前にいつでも走って良いことを教えるとガンガン走ります。
セオリーとは勝つための方法です。
なぜ教えてはいけないのか。
勝つための方法はプレイヤーの子ども達が考えることです。
勝つための方法を考えることは楽しいですし、考えてプレーすることは更に楽しいです。
それを奪ってはいけませんし、間違えてルールを覚えてしまう可能性があります。
ルールを教えてセオリーを見つけられるような指導が理想的です。
ルールを守りながら野球の目的を達成しようとすれば答えは真ん中付近になるでしょう。
考えさせるにはまずはルールを教えてあげましょう。
インプレイとボールデッド
インプレイは野球をしていてもあまり使わない言葉ですが、大切なルールです。インプレイはアウトにできる状態のボールを示します。
インプレイの反対はボールデッドです。
ボールデッドはプレイが一時的に停止していてアウトにならない状態です。
インプレイ中の方が長いのでボールデッドになる条件を教えます。
- デッドボール
- ボールが球場外に出た時
- 妨害・ボーク等
少年野球で多いのが上2つですね。
ここで教えたいのはインプレイ中はいつでも次の塁に進塁しても良いということです。
もちろんアウトになる危険性はあります。
盗塁などを教える前にいつでも走って良いことを教えるとガンガン走ります。
教えてはいけないこと
まだルールもわからないような子に教えてはいけないことはセオリーです。
なぜ教えてはいけないのか。
勝つための方法はプレイヤーの子ども達が考えることです。
勝つための方法を考えることは楽しいですし、考えてプレーすることは更に楽しいです。
それを奪ってはいけませんし、間違えてルールを覚えてしまう可能性があります。
ルールを教えてセオリーを見つけられるような指導が理想的です。
まとめ
今回は始めたばかりの子どもたちへの指導方法をご紹介しました。
ルールの教え方は他にもあるので別の機会にご紹介しますが、大切にしたいのは考えさせることです。
小さな頃から考える習慣が身につくと大きくなってからも考えて行動できるようになります。
入団したばかりの頃は、すべてが0です。1つずつ積み重ねられるよう指導していきましょう。
0 Comments