2020/02/12

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【スプリットステップ】小学5年生までにできるようにしておきたい守備

Joe MarkiewiczによるPixabayからの画像

今回は”小学○年生までにできるようにしておきたいシリーズ”の守備編です。

みなさんは”スプリットステップ”という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

スプリットステップとはテニス用語で、相手が打つ瞬間に小さくジャンプして1歩目を早くするために行う行為です。

この記事ではスプリットステップの詳細と練習方法を紹介します。

スプリットステップをする理由

スプリットステップの目的は1歩目のスタートを速くすることです。

陸上競技などの1方向にスタートするものでは、進む方向に体を向けて一瞬の力でスタートを切ればよいですが、野球を含めたテニスやバレーなどでは、前後左右どちらにボールが飛んでくるか予測がつかないので、いつでもどの方向にもスタートを切れる準備が必要です。

人は止まっている状態から動き出すよりも、動いている状態から動き出す方が速く動くことができます。

これを利用してスタートを切るタイミングでジャンプすれば速い1歩目を切ることができるのです。

私が子ども達にスプリットステップをする理由を説明する時は、「準備ができていない時にボールが飛んでくるとビックリして動けないからエラーをしてしまう。だからいつでも動ける準備をするためにスプリットステップをしよう」と話します。

エラーするたびに言えば効果的です。

エラーをしないようにスプリットステップをするようになるでしょう。


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野球のスプリットステップのやり方

スプリットステップの動きは難しく有りません。
  1. ピッチャーが投げる動作に入ったら腰を落として構える
  2. ボールを見ながらジャンプしてキャッチャーが補給するタイミングに合わせて着地する
  3. 打者の動きと打球の方向を見てスタートを切る
ジャンプは高い必要はなく、足が地面から離れないぐらいで十分です。

スプリットステップの難しいところはタイミングです。

タイミングはバットにボールが当たる瞬間を着地する基準として、逆算してジャンプしなければいけません。


小学生にとって難しいのは毎回行う集中力が必要ということです。

少しでも気を抜くとジャンプし忘れてしまいます。

集中力のバロメーターにもなります。

試合中はピッチャーを見てしまいがちですが、コーチに協力してもらって毎回ジャンプしているかの確認をしましょう。

スプリットステップの練習方法

練習方法はとにかく数をこなすことです。

必ず自分のところに飛んでくるノックで毎回できるようにしましょう。

ノックでタイミングを掴めたら次はいつ飛んでくるかわからないランダムノックやゲームノックで毎回できる集中力を養います。

そして、ゲームバッティングや練習試合でピッチャーの動きに合わせてスプリットステップをします。

ゲームバッティングや練習試合前のミーティングで今日の課題は”スプリットステップを毎回すること”としておけば習得が早くなるでしょう。

まとめ

子ども達にとってスプリットステップ自体は難しく有りませんが、ピッチャーが投げる度にスプリットステップを毎回行うことはすぐにできることでは有りません。

特に4年生では何度言ってもできませんでした。

5年生になるとできる子が増えていくので5年生になってからの練習でも遅くないでしょう。


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