Vlad VasnetsovによるPixabayからの画像
バッティングに正解はありません。
指導者の中の正解を押し付けるような指導は子ども達を混乱させます。
それぞれが打ちやすいスイングをすればよいのです。
しかし、スイングの中でやって良いことと悪いことがあります。
それらを理解した上で指導ができると良いでしょう。
バッティングの正解
「最短で出せ」、「上から叩きつけろ」これらの言葉が勘違いを生んできました。
バットを最短距離で上から叩きつけるようなダウンスイングでは打つことができません。
”最短で出せ”とはバットを最短で出すのではなく手をトップの位置から最短で出すのです。
手が遠回りをしてしまうとそれ以上にバットも遠回りをしてしまいますし、無駄な動きになるのでボールを捉えることができません。
体を追い越して手を先に出してくるイメージで打つと最短で出てくるでしょう。
バットを軽く持ち、手首を柔らかく使うとバットはスイング開始時に勝手に寝てきます。
慣性の法則でヘッドの部分は重く、力も加わっていないので元の位置にとどまろうとします。
ヘッドが一緒に付いてきてしまうのは力を加えているからです。
打つ瞬間に力を抜いてみましょう。
ダウンスイングを意識して打っていた、松井秀喜さんも試合でのスイングは一度ヘッドが落ちてきてレベルスイングになっています。
一度ヘッドが落ちてくる動きが重要なのです。
”上から叩きつけろ”と言うのはトップの位置から叩きつけるのではなく、レベルスイングでスイングしてきてボールを打つ瞬間に右手 (トップハンド) で下に押し込み、ヘッドを返すことを言います。極端に言えば”こねる”ようなスイングになります。
qooninさんの動画でホーライスイングを紹介しています。
ホーライスイングとは元プロ野球選手の蓬莱昭彦さんの推奨するスイング方法で、背中側でバットをグルっと回して打つことでレベルスイングでヘッドを立たせることができるスイングになります。
落合博満さんも後ろを大きくし、ボールにバットが当たるまでに加速させる必要があると言っています。
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これからの新常識
これまでの常識は「上から叩きつけろ」でしたが、これからの新常識は「手はボールまで最短距離で、バットはできるだけ長い距離を走らせる」です。
その中でヘッドを立たせたり、上から叩きつけたり、脇を締めたりと色々な要素が加わってきますが、とにかくスイング軌道がボールの軌道に入っていれば打てるようになります。
少年野球では脱力してバットの重みを感じながら振れるようにすることが大切です。
子ども達はどうしてもバットを腕の力で振ろうとします。
そこで腕はバットの重さを感じながら体の回転でバットを振る感覚を身に着けます。
練習方法はバットをヘソの前で力を抜いて持って、体を左右に振ってみましょう。
子ども達の打球が飛ばない原因は"トップで力が入っている"・"手首が返せていない"・"体が開いてバットが出てこない"です。
トップで力むことでヘッドが走って来ませんし、ミート時に力が抜けてしまいます。
手首が返せないとヘッドが走ってきません。
体が開くことによってバットが出てくるタイミングが遅れ、一番力が入る場所の前にミートしてしまうことになります。
これらの課題を一つずつ良くしていく必要があります。
でんでん太鼓スイングは下半身の使い方と手の脱力、手首の返しを習得することができます。
まとめ
バッティングには正解はありませんが、打てる人には共通の動作があります。それがバッティングの正解だと思います。
構えや足の上げ方などは人それぞれで良いと思いますが、正しいスイング軌道で打つことが安打量産の秘訣だと思います。
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