画像は左からマルエス公式球、内外練習球、プロマーク非公式球
少年野球で使用するJ号のボールは1個500円程度します。
練習では、決して安いわけではないボールを多く使用するので、練習球だけでもかなりのお金が必要になってしまいます。
お金に余裕のあるチームではない限りボール代を安く収めたいはず。
J号球に切り替わる前のC号球の時は、スリケンと呼ばれる規格から外れた検定落ち球が安く販売されていましたが、J号球では販売されていません。
練習球と称してボールを販売しているメーカーも存在しますが、野球は指先でボールを扱うスポーツです。公式球と質感が違えば練習になりません。
そんな中、公式球を製造する内外(ナイガイ) というメーカーから練習球が販売されています。
価格の比較
1ダースの価格 (定価)
- マルエス 6360円 (530円)
- 内外 5000円 (417円)
- プロマーク 4200円 (350円)
マルエス、内外、プロマークの順に安くなっていきます。
練習球1球に530円は少し高価な気がしますが、350円なら沢山買っても良いのではないかと思います。
見た目の比較
公式球のマルエスです。
ロゴがC号球の時はSのみでしたが、MARUSと記載されるようになりました。
JSBBとJの文字がJ号公式球の証です。
縫い目にも溝が入り指にかかりやすくなっています。
こちらは内外の練習球です。
内外のロゴが記されています。
反対側にはJ号の文字がありますが、非公式のためJSBBは記載せれていません。
公式球と大きく違うのがディンプルの形状です。
ハートマークではなく楕円形をしており、マルエスと比べて彫りが浅くなっています。
縫い目も溝が無く、以前のC号球に近い形状をしています。
ゴムの質感はマルエスのものとほぼ同じです。
こちらはホームセンターでも売られているプロマークの非公式球です。
プロマークベースボールの略P.M.B.Bとプロマークのロゴが薄く記載されています。
反対側にJの文字が記されおり、周りになにか書いてありますが、薄くてよくわかりません。
プロマークのボールの特徴は桜型のディンプルです。
縫い目は内外の練習球に近く溝はありません。
全体的に荒い印象です。
実寸サイズの比較
J号球の規格サイズは直径69 ±0.5mmです。
直径を図るのは難しいので円周を測定しました。カッコ内は計算した直径です。
マルエスは 21.9cm (69.7mm) 規格との差 +0.7mm
内外は 22.0cm (70.1mm) 規格との差 +1.1mm
プロマークは 21.4cm (68.2mm) 規格との差 -0.8mm
メジャーで測定しているので正確ではないので、全て規格外でしたが規格との差が少ない順はマルエス、プロマーク、内外でした。
プロマークは小さめで、内外は大きめの印象です。
次は重さの比較ですが、キッチンスケールが1gまでしか表示されないので大体の重さの比較です。
公式球の規格は129 ±1.8gです。
J号球はC号球と比べて固くなり、弾まなくなったことで少しだけ硬球に近づきました。
練習球はどれくらい公式球と同じくらい弾むのかを見てみたいと思います。
練習球はどれくらい公式球と同じくらい弾むのかを見てみたいと思います。
※クリックしてgifを再生
gifをご覧ください。
150cmの高さから3球同時に落下させて弾んだ時の頂点の高さを比較しました。
マルエスと内外はほぼ同じ、プロマークは弾みが少なかったです。
硬さの比較
硬さを測定する器具を持っていないので感覚の比較になります。
指で潰したり、地面に押し付けたりして凹み具合から硬さを考察していきます。
写真では全くわかりませんが、マルエスが基準です。
内外はほぼ同じといった感じ。
プロマークはマルエス、内外と比べて硬いです。
ノックの感覚
打感や打球のバウンドを見るためにノックをしました。
こちらも感覚になってしまいますが、打感やバウンドはどれも同じように感じました。
先程の弾み比較ではプロマークの弾みが弱かったのですが、打ってみるとしっかりとはずんでマルエス、内外とあまり変わりませんでした。
打った感覚も変わりません。
まとめ
プロマークは質感・大きさ・重さが全く違うので、バッティングだけなら使えるレベルです。
内外はディンプル形状が異なるのでボールを投げる練習は微妙ですね。
しかし、見た目以外は公式球とほぼ同じなので問題なく使用できると思います。
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