2020/05/18

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子どもの成長過程を理解すると、子どもとの距離がぐっと縮まる【各年齢の特徴と対策方法】




子どもの成長は速く、1日ごとに”心・体・脳”が大きく成長します。

子どもの成長についていけないという親御さんも多いのではないでしょうか?

そんな、子どもの特徴と対応方法を3歳ごとにまとめるのでご覧ください。

0歳~3歳で人体の7割は完成する

赤ちゃんは、体長約50cmで生まれ、2年間で30cm~40cmも身長が伸びます。

そして、身長だけでなく体の内部も成長します。

このグラフはスキャモンの成長曲線と呼ばれるものです。

4歳までに神経系が8割形成されています。

神経系は、体を動かしたり、脳の発達に関することです。

0歳~3歳までが最も成長する時期で、大人程度に考えることが出来るようになります。

1歳後期くらいから自己の意識が芽生え、自分のやりたいこと、やりたくないことが出てきます。

しかし、それを伝えられるほど言葉が話せるわけではないので、「イヤ」という言いやすい言葉を多用してしまうわけですね。

子どもが使う「イヤ」は大人が使う”嫌”ではなく、”違う”くらいの意味です。

そして、しっかりと「イヤ」を受け入れてあげましょう。

イヤイヤ期は自己主張の練習期間です。

しっかりとした自己主張ができる大人になってもらうためには、自己主張は受け入れてもらえると覚えさせる必要があります。

過剰に反応する必要は無く、子どもの気持ちを受け入れたら、冷静に対処することが大切です。

言葉は話せないけど、親が話す言葉の意味は大体理解しています。

なので、2歳頃から生活していく中でのルールを教えてあげましょう。

ご飯の前に手を洗うとか、こぼしたら拭くとか、2歳の子どもが自分で出来ることを教えてやらせてあげましょう。

この時に学んだルールは大人になっても身についているでしょう。当たり前の習慣になるんですね。

この時期は、1つのことをたくさんやるのではなく、たくさんのことを少しずつやるようにしましょう。

子どもがやりたいことをやらせれば良いですが、たくさんのことが出来る環境にしてあげるのは親の役目です。

色んなものを与えてみたり、外に出て触れ合う機会を作ってみたりします。

すると、その中に本当に好きなものを見つけることができます。

本当に好きなものをこれから先、続けていけばよいのです。

4歳~6歳は考える力を伸ばす時期

先程のスキャモンの成長曲線では4歳~6歳で大人の9割程度まで神経系が完成します。

ほとんど大人と一緒です。出来ることも増えていきます。

この時期に正しい考え方と他人との関わり方を学ぶことが大切です。

そして、失敗の乗り越え方を身につけると、知らないうちにどんどん出来ることが増えていきます。


▼関連記事
子どもを育てる上で大切なことは、”考えさせる・決めさせる・チャレンジさせる”ことです。そして、子育ての目的は自立させることを忘れないようにしましょう。自立した大人になるためには、これら3箇条が出来るようになることが重要です。


こちらの記事でも紹介した、考えさせる・決めさせる・チャレンジさせるを始める時期でもあります。

”失敗しても大丈夫、出来なくても大丈夫、次やった時に出来るようにすれば良いんだ”という考え方だったり、人を困らせた時は、責任を取ることを教えたりと、6歳くらいでもできる大人と同じ考え方を教えることが出来ます。

そして、この時期の考え方は、先の人生にも活きてくるのです。

小学生に上がる前までは、とても素直で育てやすい期間でもあると思います。

出来ることが増えてくる一方で、やってはいけないことも教えていかなければいけません。

その中でも大切なのが、我慢です。

他人が困ることや傷つくことはやってはいけません。


▼我慢に関する記事はこちら
子ども達は”我慢の準備”をすれば簡単に我慢できるようになります。スポーツ選手にとって我慢しなければいけない状況は必ず出てきます。辛い練習を我慢する、辞めたいけど我慢する、休みたいけど我慢するなど、、、


正しい我慢の教え方をすれば素直で我慢強い子に育ちます。

7歳~9歳は子育てラストチャンス

”子育ては9歳まで”

なぜなら、9歳を過ぎると大人に近づいて自我が強くなるので、親の声が届きにくくなります。

9歳までに教えられることは教え、自分で決断できる力をつけ、自分の人生を自分の足で歩んで行けるようにしておきたいです。

もちろん出来ないことや知らないことがたくさんあります。

しかし、それは大人も一緒。

出来ないことは出来るようになるまで練習したり、誰かにお願いしてやってもらう。

知らないことは考えたり、調べたり、聞いたりして自分の知識と経験を積み重ねていきます。

それを教えられるのが9歳までです。


▼お願いできるようにするにはこの記事
人に何かをしてほしい時にはお願いする必要があります。困っていても他人が勝手に手助けをしてくれるとは限りません。もちろん、手助けをし合えることが理想ですが...


困った時にどうしたらよいか、困難の乗り越え方がわかれば、親の助けが無くてもグングン成長していきます。

しかし、まだまだ甘えたい時期でもあります。

甘えてくる時は十分甘えさせてあげましょう。

愛情の充電が満タンになれば勝手に冒険しに行くでしょう。

10歳~12歳は大人の準備期間

10歳を過ぎてきたら、大人と同じ扱いをします。

あなたの友達と接するように。

早い子は思春期を迎える時期で、心が不安定になります。

思い通りにならないことに腹を立てたり、攻撃的になる子もいるでしょう。

そんな時に、余計なアドバイスをしても聞いてくれないですし、反感を買うでしょう。

この時期になったら、自分の力で出来るように見守ってあげることが大切です。

放置ではありませんよ?

この先に待っている反抗期では、一切関与させてもらえなくなります。

これが本当に最後のチャンスです。

子どもが困っていて、本当に必要なときだけアドバイスをしてあげましょう。

決して子ども扱いせず、付かず離れずの距離を保つことが理想です。

この頃には出来るようにしたいのが、自分のルールを作ってしっかりと守ることです。

例えば、夜10時まで寝る、ゲームは1日1時間、夕飯の前までに宿題を終わらせる、など。

これら日常に関するルールを親子で話し合って、子どもに決めてもらいます。

そして、それを毎日続けるのです。

今後、スマホを手にしたり、自由な時間が増えると親が干渉することができなくなります。

今のうちに正しい生活リズムを自分で作れるようにしたいです。



13歳~は大人扱いをする


13歳を超えると多くの子が思春期に入ります。

友達と一緒にいる時間が長くなり、家族のコミュニケーションが少なくなります。

子どもの行動が気になって、あれこれ聞いたり注意したりすると、反抗が強くなります。

子どもにもプライバシーはあるので、詮索せずに、子どもが話したくなるような環境にしてあげましょう。

まだまだ、子どもの行動が心配な時は、行いを注意するのではなく、考え方や親の気持ちを教えてあげましょう。


余談ですが、私は反抗期は無いほうがよいと思っています。

親子の距離感が十分に保たれていれば反抗する必要はありません。

親の過干渉から逃れるために反抗しているのです。

小さな頃から子どもの行動に干渉しすぎないことが重要です。


まとめ

子どもは日を追うごとに成長し、違った一面を見せてきます。

つい最近までは甘えん坊だったのに、最近は寄ってこないなんてことはよくあります。

成長過程の特徴を理解して、子どもをよく観察することが大切です。

反抗してきたから厳しくするのではなく、反抗する原因を考えてあげましょう。


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