2017/06/09

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少年野球の現状


今回は少年野球の現状についてお話したいと思います。

指導者講習


少年野球の指導者となるには指導者講習を受ける必要があります。

指導者講習は"公益財団法人日本体育協会"が主催し、講習を受け試験に合格すると、「公益財団法人日本体育協会公認スポーツリーダー」として認定され、「スポーツ少年団認定員」としても認定されます。

スポーツ少年団に所属するクラブチームは"スポーツ少年団認定員"が必要となるため、監督やコーチになる人は必ず受講するよう言われます。

講義内容は共通科目Ⅰ 14h(集合講習会、検定試験)、自宅学習21hの計35hです。丸々2日間、朝から夕方まで使って講習を集団で受けます。

ここで重要になってくるのは共通科目Ⅰの内容です。

講習をしてくれるのは大学の教授だったり医師だったりして、試験に出るところを教えてくれるような形になりますが、子供の成長を重視した内容になっているなと感じました。

当たり前のことですが、スポーツをするのは子供たちであり、その主役は子供であることを一番に言われました。

配布されるテキストに従いながら、検定に出るところを教えてくれます。
そして、検定に合格しなければ認定員にはなれません。

検定時間は1時間、終わった人から退出します。みなさん真剣に講義を聞き、検定に挑んでいました。


少年野球の現状


野球の教育現場では古くから厳しく指導することが当たり前で、現在では暴力はほとんどありませんが、暴言は未だに残っています。


指導者講習では暴力、暴言は絶対にやってはいけない子供たちがスポーツを楽しくできるようにサポートしてあげるのが指導者だと言われます。


一昔前では水分補給をすると体力が減ると言われ、水分を取ることができないような環境だったとよく聞きます。(僕が野球を始めた頃には、そんなことは言われませんでした。)

そんなこともあってか、水分補給の必要性を一番最初に言われました。


スポーツドリンクの販売会社の方が見え、なぜ水分補給が必要なのかや、正しい水分補給の方法等を教えて頂きました。

これからの少年野球


一昔前の指導方法は科学的な根拠が一切ないにも関わらず、指導者が滅茶苦茶な理論で子供たちを苦しめるような指導が日本中で行われていました。

厳しくすることが教育だと思い込み、体罰 (暴力・暴言) もその一つとして子供たちに嫌な思いをさせてきました。

本当に子供のことを考えるのであればそんな指導方法はできないと思います。暴力や暴言は指導者のストレス発散の手段です。

指導者講習を受けた指導者が真剣に子供たちと向き合って指導ができるようになればもっと野球のレベルも上がり、子供たちも立派な大人になってくれると思います。

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