2017/06/13

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練習にゲームを取り入れる


練習メニューを考える

練習メニューを考える時、何に重点を置いて考えていますか?

体力づくり、メンタル、技術など練習を行うことによって様々な部分に影響が出てきます。

私が一番大切にしていることは楽しくできるようにすることです。

長い時間ノックをしたり、走らせたりして辛くなければ練習じゃないとでも言わんばかりの練習をして、子供たちを苦しめている練習をよく見かけます。

高校野球であれば体力をつけるためにも長く行う事はあるかもしれませんが、やはり効率が悪いように思います。

子供の集中力は15分と言われています。

見ていても10分くらい経つと他事をする子も出てきます。

なので、練習メニューを考える時には短い時間で行える練習を考えます。

次に、楽しくなければ集中力はもっと早く切れてしまいます。

楽しい練習とは好きなことができる練習だと思います。

子供が好きなことは初めてやることだとか、競争です。

鬼ごっこはみんな大好きです。

練習をゲームにする

私はやったことないような練習をできるだけ毎回考えてやらせています。

その練習の中にも競争を加えます。

チームごとに分けたり個人での記録や順位をつけることで、いつもやっていた練習がゲームに変わるのです。

いつもやっていたベースランニングもタイムを測って教えてあげれば勝手に競争し始めます。

2チームに分けて協力して行う練習にすれば、自然にミーティングを始めるので、考える練習にもなります。

みんな1位が好きなんです。

1位を目指して考えて、努力するのです。


子供の様子がわかる


1位を目指して頑張っている子は、なにもしなくても勝手に上手くなっていきます。

しかし、順位をつけたりするとやりたがらない子供たちも出てきます。

やりたがらない子は劣等感を抱いていて、どうせ負けるから嫌だとか、負けたら恥ずかしいなどのマイナスな考えを持ってしまっています。

ここでどう声を掛けるかで、その子のやる気に影響してきます。

無理にやらせて最下位だと心に傷をつけてしまいます。

私はいつも「やればうまくなるよ」とか「たくさんやればうまくなる」「今はできなくてもこれからできるようになればいい」などの前向きな言葉を掛けてあげます。

そして、上手にできても、できなくても「いいね」、「よし」、「やったね」などの褒めるような言葉を掛けてあげます。

過剰に褒める必要はありません。

その子がした行為を認めてあげればいいだけです。

劣等感を感じすぎている子には、周りとの比較ではなく、過去の自分と比較をしてあげて下さい。

過去の自分より劣っている部分は少ないと思います。

自分のペースで成長していけばいいのです。


競争心と協調性を身につける


子供は本来、競争心を持っています。

競争心がないように感じられる子は、どこかで失ってしまっています。

それは、周りの声掛けによる影響がほとんどです。

なくしてしまった競争心を取り戻すには時間がかかります。

このことに関しては他の記事で書きたいと思います。

チームで戦うことで協調性が身につきます。喧嘩もしたりしますが、その壁を越えれば更にチームの絆は深まります。

チームごとのオリジナル作戦が見れたりして面白いです。


練習の目的は上手になること


練習の目的は辛い思いをすることではなく、上手になることだと思います。

上手になるためにはもっと上手になりたいという気持ちが大切です。

その気持を育てるためにも楽しいと思って貰いたいです。

楽しくなければやりたいとは思いませんから。

楽しければもっとやりたいと思い、その中でもっと勝ちたい、もっと上手くなりたいという気持ちが出てくるので、勝手に練習してくれます。

子供たちのやる気を引き出す練習を考えることが指導者には必要だと思います。

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