わがままな親
わがままな親が多い。大人としてはしっかりと理由があって、子供にやって欲しいことをやらせたり、やめさせたりすることは日常生活では当たり前にあることだと思います。
例えば
子供はまだ遊びたいけど、親は早く帰りたい。
子供はおもちゃを買ってほしいけど、親は買いたくない。
子供はおんぶして欲しいけど、親はしたくない。
このように子供は欲求を素直に伝えてきます。
親にやって欲しいことは素直に言います。
特に、親が子供の言うことを聞いてあげていない家庭では顕著に現れます。
子供はわがままを言っているつもりはありません。
子供からしたら親がわがままを言っているように感じています。
子供は親の都合なんて知りません。
親は、お金がないとか、時間がないとか、面倒くさいとかの理由があるのかもしれませんが、子供にとってはそんなこと分かりもしません。
そんな状態で親が自分の意見を通そうとして子供の意見を無視すれば、それはわがままではないでしょうか?
よく目にするのは、親が自分の意見を通そうとして、子供を叱りつけるような場面。
「ごはん抜き!」なんてのはよく使うフレーズではないでしょうか?
これは脅しであり、実際にごはんを食べさせないようであれば児童虐待になりますから、決して使用して良い言葉でありません。
このように子供からすれば親がわがままなことを言っているように感じているのです。
そして、親を見て育つ子供は同じようにわがままを言うのです。
わがままにならないために
わがままとは、なにかを考えてみましょう。
他人のことを考えず、自分の都合だけを考えて行動する・こと(さま)。身勝手、自分勝手。 参考 ‐ weblio辞典辞典にはこのように書かれていました。
子供のことを考えず、自分の都合だけを考えて行動する。
決して子供のことを考えていないことはないと思いますが、子供の欲求を無視していませんか?
自分の都合を子供に押し付けていませんか?
親だからと言って子供になんでも言っていいわけではありません。
必要なことであっても、自分の都合を子供に押し付けるのはわがままな行動と思われても仕方ありません。
しかし、大人にはやらないといけないことがたくさんあります。
子供の欲求を全て聞いていたら、やるべきことができませんし、全ての欲求を満たしてあげることが子供のためではありません。
では、どうすればよいのか?
簡単です。
結局は子供の意見を無視していることが問題なので、自分の都合を教えてやって、最終的に子供に納得してもらうのです。
そんな簡単に納得してもらえるのかと思われるかもしれませんが、簡単ではありません。
日頃からの、子供との関係も重要になってきます。
普段から
できるだけ子供の欲求を聞いてあげる(叶えてあげる)。
子供に自分の意見を押し付けない。
など、日頃から気をつけることはありますが、子供に言うことを聞いてもらいたかったら、子供の言うことは可能な限り聞いてあげることが大切です。
その中で、できないことは「こうこうこういう理由でできないよ」と言ってあげれば納得してくれます。
子供の言うことを聞いてあげる習慣が出来ると、子供も親の言うことを聞く習慣ができてきます。
しかし、子供もどうしてもやりたいことがあったり、やりたくないことがあれば強く要求してくることもあります。
そんな時に、親もできなかったり、聞いてあげることができなかった場合はどうしたら良いでしょうか?
妥協点を見つける
お互いの意見が食い違った場合は、お互いに話合い妥協点を見つけることが必要になってきます。この時も、親の意見を押し付けるのではなく、子供の意見を聞きながらお互いが合意できるような内容にすることです。
例えば、子供は帰りたいが、親はまだ帰れない。
そんな時は、まず帰れない理由を言います。
「大事なお話が15時まであって、それまでは帰れないの」
それでも聞かない場合は
「〇〇くんが早く帰りたいのはわかった。でも15時まで大事なお話を聞かないといけないんだけど、どうしたらいいと思う?」
このような言い方をしてあげます。
ポイントは、「早く帰りたいのはわかった」といったように、まずは子供の意見を受け入れること、理由を伝えること、そして子供の意見を聞くことです。
子供は日頃から自分の意見が無視されることに腹を立てているので、まずは意見を聞きましたと伝えることが重要です。これだけでも少し落ち着きます。
先程も記したように、理由を話すことで子供を説得します。
最後に妥協するための意見を子供に求めます。
しっかりと子供の意見を聞く姿勢を見せることが大切です。
そうすれば「もう少し待ってる」とか「お外で遊んでくる」などの「帰りたい」以外の意見が出てきます。
必ずしも親が思っているような言葉は出てこないと思いますが、子供が自分の意見を言うことと、それに本人が納得することができれば問題ありません。
また、ここでは「どうしたらいいと思う?」というように子供に解決策を考えさせているので、子供の考える力も育てることができます。
親が解決策を提案して選ばせるだけでは、子供の考える力は育ちません。
子供の意見を受け入れる、子供に考えさせる、納得させることが子供と接する中で重要な対応だと思います。
まとめ
子供は大人と違って深く考えずに行動したり、発言したりしますが、そこで考えさせるような質問をすると子供は考えて行動できるようになります。
親が子供の意見を無視して怒鳴りつけることは、子供に「相手が意見を聞いてくれなければ怒鳴っても良い」と教えているようなものです。
学校で自分の意見が通らなければ、怒鳴って意見を通そうとする子供になって欲しいでしょうか?
みなさんがやっていることは子供にわがままな大人の見本を見せているようなものです。
一つひとつの親の対応が子供には大きく影響を与えているのです。
初めは難しいかもしれませんが、自分も言うことを聞いてほしいときがあるから、子供の言うことはできるだけ聞いてあげようと思うことが必要だと思います。
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