2017/06/29

thumbnail

ヨコミネ式教育法


ヨコミネ式とは

ヨコミネ式教育法は最近TVでも取り上げられることが多くなっているので、耳にしたこともあるかと思いますが、ヨコミネ式の特徴は子供が本来持っている力を伸ばしてあげることです。


ヨコミネ式の考案者である横峯吉文さんはプロゴルファー横峯さくらさんの叔父であり、保育園と幼稚園の理事長を30年以上努めています。
30年以上も幼児を見てきた結果、子供のやる気を出す方法を確立し、今ではスーパー園児とも称される園児を送り出しているのです。

ヨコミネ式で教育された園児達は皆、逆立ち歩きができ、跳び箱10段も飛べます。
漢字の読み書きや、絶対音感も持つなど、他の園に比べて能力が高くなっています。

これはスパルタ教育のようなものではなく、子供の本来持っている力を伸ばした結果だと思います。

現代の子供たちを見ていると学ぶことに飢えているように感じます。
”授業が簡単過ぎる””進むのが遅い”と感じている小学生は多いです。
もちろん、ついていけない子供たちもいるのでペースを落とすことは必要ですが、”もっと難しいことに挑戦したいのに挑戦させてもらえない”では物足りなさを感じるのは当然だと思います。
本来、子供は学ぶことが好きなので、どんどん学ばせてあげることが望ましいです。

ヨコミネ式では子供たちの”学びたい””できるようになりたい”という気持ちをどんどん伸ばしてあげる教育方法です。

ヨコミネ式のポイント

ヨコミネ式には子供が本来持っている特徴を活かしたやる気を出させる4つのポイントがあります。

子供は
①競争したがる
②マネをしたがる
③ちょっとだけ難しいことをしたがる
④認められたがる

特に男の子は競争が大好きです。
競争となると勝ちにこだわります。
勝つために努力をしたり、考えたりします。
やる気を出すためにはゲームの要素を取り入れて勝敗をつけると真剣に取り組むことが出来ます。

②では大人がやっていることや友達がやっていることをすぐにマネしようとします。
ここでも競争心が出て”友達よりも上手にやってやろう”といった考えになります。

③のように自分がやったことないことに挑戦したがります。
しかし、自分ができないような難しいことはすぐ諦めてしまいます。
ちょっと頑張れば出来ることがポイントです。

幼児期は自我の形成期間です。
この時期に大人に認めてもらうことで軸のしっかりとした自我が形成され、自尊心を持った大人になれるのです。
また、認めてもらうことで、次も頑張ろうといった気持ちになるので、自発的にどんどん挑戦する子になります。



幼児期にどれだけ基礎を作れるか


勉強でもスポーツでも早く始めるに越したことはありません。
6歳までに神経系の8割が形成されるため、それまでにどれだけ神経系を使って鍛えるかが重要になってきます。
特に、言葉が理解できるようになった3歳頃からは、なんでもできるようになるので、様々なことに挑戦させることで子供自身で自分を成長させることが出来るようになります。

また、色々なことに挑戦させる時に重要なのが、成功体験です。

成功体験は子供が自分でやってみてうまくいったときの”できた”経験のことを言います。
この成功体験には途中での失敗は問題ありません。むしろ、失敗して、その失敗を乗り越えて成功した時、大きな成功体験となります。

絶対にやってはいけないことが、親が先回りして成功するように手助けすることです。
口を出して、うまくいくようにしたり、手を出していては本当の意味の成功体験にはなりません。

失敗して、考えて、成功する、このプロセスが大切なのです。
早い段階で自分の事は自分でやらせることで成功体験が増え、自信を付けていきます。
また、失敗して考えることで、考える力をつけることもできますし、主体性を伸ばすことも出来ます。

なんか大人びてるなという子供がいたら、その子は成功体験が多いのだと思います。

自発性を促す

子供は本来、挑戦したくてしかたがないのです。
しかし、壁が高すぎれば諦めてしまいます。
自力で乗り越えられる壁であれば自力で乗り越えます、そして、次はもう少し高い壁、その次はもっと高い壁と自分から挑戦するようになっていきます。

入り口を間違えなければ自分からどんどん挑戦していくものです。

また、自分でやりたいことは積極的にやるけど、与えられたものはやる気が出ないものです。

現代の学習は与えられたものと言うよりは、強制になっています。
授業の進み具合が決まっていて年齢で内容が決まっています。次に進みたくても進めない、それではやる気がなくなってしまうのは仕方がありません。成長には個人差があるので飛び級制度があってもいいのではないかと思ったりもします。

塾に通わせたり、興味のない習い事をさせるよりも、子供が自発的にやりたがるようなことをやらせてあげると、学ぶことや自分の成長に興味を持つようになり、どんどんできることを増やしていきます。そのきっかけ作りは親がしてあげる必要はあるかと思います。
ゲームのような形で足し算や引き算を始めて、次第にレベルを上げてそろばんを与えたり、遊びの中で興味を持ったら習い事の体験をさせてみるなどの工夫が必要ですが、きっかけがあれば子供は自分からやるようになります。

まとめ

ヨコミネ式のやる気を出すポイントを紹介しました。
子供がやる気を出すポイントを押さえることで、自発的な成長を促す教育方法です。

親のサポートは必要ですが、親が手出し、口出しをし過ぎることは過保護になってしまいますので、注意してほしいところです。

どうやったら子供がやる気を出してくれるのか、やる気を出させる方法を考えることが、子供のためになります。

深く考えすぎる必要はありませんが、怒ったりすることは逆効果と言えるでしょう。

ヨコミネ式の園児のように逆立ち歩きや跳び箱10段とまではいかなくても、その子の持っている力が発揮できるようサポートしてあげましょう。

0 Comments