子供は自由
私が監督となり初めて3,4年生を見ることになった時、4年生は1年間一緒に野球をしてきたので、しっかりとしていて問題ありませんでしたが、入ったばかりの3年生は本当に自由でした。
集合して話を始めたにも関わらず、いきなり走り出してネットにタッチして戻ってきたり、鬼ごっこを始めたり、寝転がったりしていました。
それでも私は怒りません。
子供たちには常識のような固定観念がまだないので、自由です。
自分がやりたいことが正解くらいの感覚で動いているのだと思います。
私はそれで良いと思っていて、「やりたい」などの欲求が一番大切だと思っています。
それを奪ってしまうと無気力人間になってしまい、主体性が失われてしまいます。それは避けたいです。
やりたい気持ちを押さえつけること無く、自分の意思で話を聞けるように導いてあげることが必要になってきます。
話せば分かる
子供だから言葉が通じないわけではありません。
小学校に入れば日本語はある程度理解できます。
特に、相手が気持ちを伝える時、子供たちは敏感に反応します。
怒らなくても伝わるのです。
私の場合、チーム初練習の最後に集まった時にこのような話をしました。
「みんなが自由に動き回るのはいいんだけど、勝手なことをされると私は困るし大変」
人は相手を困らせたり、嫌がるようなことをしたいと思っていないですし、喜ばれることをしたいと思っています。
また、嫌われることもしたいと思っていません。
子供が友達に嫌われるようなことをするのは”何をしたら嫌われるのかがわかっていない”からです。
日本人は基本的に感情を言葉で伝えないので子供には相手の感情を読む力がありません。
だから簡単に嫌われるようなことをします。
だったら何をしたら嫌われるのか、相手を困らせるのかを教えてあげれば済む話です。
怒って感情を伝えようとするのではなく、言葉で感情を伝えるのが一番賢い方法です。
何のために話を聞くのか
子供たちの中には話を聞かないといけない理由がまだわかっていない子もいます。
小学生にもなれば何度でも人の話を聞く場面があるので、話を聞かないと自分が困る経験をしていれば、しっかりと話しを聞くことができます。
話を聞かずに困った経験をしていても、なぜ困ったのか、どうすれば良かったのかが考えられない子は話を聞く習慣が身につきません。
話を聞かない子には、何のために話を聞かなければいけないのかを教えてあげます。
何のために話を聞かなければいけないのか?
人それぞれ考えがあるかもしれませんが、私は”自分のために話を聞く”のだと思っています。
野球の話を聞けば野球に詳しくなって上手になれる。
算数の話を聞けば算数の問題が解けるようになる。
天気の話を聞けば天気に詳しくなって予想が出来る。
話を聞くことによって出来ることが増えます。
子供たちにとって”できなかったことができるようになることはとても嬉しいこと”です。
「私の話を聞くと野球が上手になります」といったように話を聞くと何が出来るようになるのかを教えてあげると話を聞いてくれます。
私が話をする立場ではない場合は、「〇〇さんが話をしているよ」と言って気付かせてあげます。
それでもダメだった場合「今は話を聞く時間だよ」と言って何をすると良いのかを教えます。
まとめ
私は怒ることは子供たちにとって意味のないことだと思っているので、できるだけ怒らないようにするにはどうしたら良いかを考えて子供たちに接しています。
子供たちは話せば理解してくれて、行動してくれることを知っているので、冷静に話をします。
なんとなく怒られそうだからやらないといった曖昧な感覚で行動するのではなく、これをしたら困らせる、これをしたら喜んでもらえるといったような確信を持って行動することが主体性に繋がると思います。
こういった行動のプロセスを身に着けさせるのが教育だと思います。
こういった行動のプロセスを身に着けさせるのが教育だと思います。
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