2017/08/03

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小学生で運動神経がないと諦めるにはまだ早い


運動神経とは

運動神経とはなんでしょうか?


wikipediaではこのように書かれています。
運動神経(うんどうしんけい、ラテン語: nervus motorius)とは、体や内臓の筋肉の動きを指令するために信号を伝える神経の総称である。頭部では脳神経、体部では脊髄神経として、中枢から離れて末梢に向かうので、遠心性神経という名称でも呼ばれる。
引用 wikipedia - 運動神経

 一般的に言われる運動神経は運動ができる・できないのことを示しています。

例えば”運動神経がいい”や”運動神経が悪い”などのように使用されます。

子供を褒める時に「運動神経がいいね」のような言い方や、運動できないことを「自分は運動神経がないから」と言い訳のような使い方ができる便利な言葉です。

運動神経がいい人というのは”自分の体を思い通りに動かせる人”、”体の使い方がわかっている人”のことを言います。
運動神経が悪い人というのは”自分の体を思い通りに動かせない人”、”体の使い方がわからない人”のことを言います。

運動をする上では体をコントロールする必要があります。
エレベーターのボタンを押す時に思ったところと違う所を押してしまうほど体をコントロールできなければ生活に支障が出ます。

運動では更に繊細で素早いコントロールが必要になります。
体を思い通りに動かす能力は小さな頃の運動経験が重要となります。
18歳を超えてからは小さい頃に比べると劣りますが、少しずつ鍛えることができます。

体を思い通りに動かせても、使い方が間違っていれば力が伝わらなかったり、体を壊してしまったりします。
体の使い方は経験と知識を得ることで容易に鍛えることができる部分です。

ゴールデンエイジ

ゴールデンエイジという言葉をご存知でしょうか?

小さなお子さんをお持ちの方であれば一度は聞いたことがあると思います。

ゴールデンエイジとは3歳から14歳くらいまでの神経系が成長しやすい期間のことで、様々な運動や経験をすると子供の能力が高まるとされている重要な時期です。

運動神経はゴールデンエイジにどれだけ運動や経験をしたかが重要となります。
もっと言えば、ハイハイや歩けるようになったり、手足を動かせるようになったころからの経験が基礎能力の向上につながるので、1歳頃からすでに運動神経を鍛えることができると言えます。

運動神経は遺伝的なものよりも育った環境が重要だと考えています。

運動神経がある人の特徴

運動神経の差は3歳ごろからすでに現れてきます。
小さな頃から運動をさせてもらったり、体を使わせてもらえていると運動能力が上がります。

運動神経がある人は体を動かすのが大好きで、いつも外で遊んでいたような人が多いです。
じっとしていられなくて、走り回ったり、変な動きをしたり自由に遊ぶような子は神経がどんどん成長していきます。

集団で運動をする時も率先して行ったり、最初はできなくても体の使い方を工夫してできるまでやろうという姿も見受けられます。

成長の差があるので、周りと比べて早く成長する子は自信を持つことが出来るので積極的に運動するようになります。

運動神経がない人の特徴

運動神経がない人は、小さな頃からベビーカーに乗せられて、運動する機会を奪われていたり、危ないからと言って外で遊ばせてもらっていない子に多いと思います。

3歳頃には保育園や幼稚園に通い始めます。
そこで周りとの運動能力に差が出るので劣等感を持ちます。
劣等感は本来持つべき感覚で、悪いものではないのですが、強すぎると自尊心を傷つけます。

運動神経のない子は自尊心がないため、消極的になってしまいます。
そのため、運動の機会を与えられてもやらなかったり、逃げ出してしまうような姿が見られます。
運動を積極的に行わないので他の子と差が開き、更に自信をなくすという負の連鎖に入ってしまいます。

また、運動に消極的な子は親が過干渉で主体性が失われていることが多いです。
主体性がないということは向上心が少ないということです。

小さな頃であれば運動神経はすぐに巻き返せます。
運動を楽しめるような環境にして、積極的に運動に参加させることが必要です。

まとめ

運動神経はゴールデンエイジ (3歳から14歳頃) の神経系が成長する時期に身につきます。
この頃にどれだけ運動したかが重要です。

子供が自信をなくして消極的になっている時は、やればどんどんできるようになることを伝え、前向きになれるようにしてあげましょう。

やればできるようになるのにやらないのはもったいない”です。

やりたくなるような環境を整えてあげるのが大人の役割だと思っています。


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