今回は小学○年生までにできるようにしておきたいシリーズ第5弾「一塁牽制」です。
一塁牽制はピッチャーがメインなので守備と言っていいのかわかりませんが、少年野球の要であるピッチャーが小学4年生からできる牽制テクニックをご紹介します。
牽制の目的
一塁牽制の目的はランナーのリードを小さくすること、牽制を意識させてスタートを遅らせることで盗塁を阻止することですが、低学年ではアウトを取ることが目的です。前回紹介した盗塁規制の記事でもあるように少年野球では盗塁が簡単にできますが、それと同時にランナーの質が低いのが特徴です。
少年野球の盗塁を規制する案が出た。大量失点は実力不足であり、肘の怪我は投げ方に問題があるせいである。何でも規制すればよいわけではない...
リードをしてベースから離れているのによそ見をしている子や、帰塁からのリードが遅い子を多く見かけます。
そんな子達には牽制が有効で、簡単にアウトを取ることができます。
低学年の試合でのアウトは、半分がランナーのアウトです。(残りの半分は三振と凡打)
ピッチャーを始めた頃から牽制の意識を持つことは6年生になってからも役立ちます。
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数種類の牽制を投げ分ける
同じパターンで何度も牽制していては意味が無い上に、スタートを切られやすくなります。
いくつかのパターンを相手によって投げ分けることでスタートを切らせず相手を惑わすことができます。
私が子ども達に教える牽制は5種類です。
- 目で牽制
- 遅い牽制(プレートから外す)
- 速い牽制
- 最速牽制
- オリジナル牽制
数が大きくなるほどアウトにしやすくなります。
目で牽制
目で牽制は相手を睨みつけるだけです。
ランナーはチラチラ見られるだけでリードをしづらくなり、スタートが切りにくいものです。
反対に全く見られなければ簡単にスタートできます。
ピッチャーはボールを持ったらできるだけチラチラ見るようにします。
- プレートを踏む前
- サインを見た後
- セットポジション中
プレートを踏む前はリードをしていませんが、ランナーと目が合うまで見ます。ランナーがこちらを見てこなければ、牽制アウトのチャンスがあります。
サインを見た後は、リードが完了していてランナーもこちらを見ているので、目が合うはずです。
こちらを見ていなければ牽制してあげましょう。アウトです。
セットポジション中は顔をランナーに向け横目で見ます。
ハッキリ言って見えませんが、ランナーは見られていると感じるので有効です。
顔を動かしてフェイントを入れるのもテクニックの一つです。
プレートを外して遅い牽制
プレートを外しての牽制はほぼアウトにできないので、間を開けたり、相手の様子を伺うために行います。
プレートを外すと牽制ではなく送球になってしまうので要注意です。
ボールデッドゾーンに入ると2ベースになってしまいます。(牽制は1ベース)
プレートを外さず速い牽制
プレートを外さずに速い牽制をしますが、MAXではなく、あくまで見せ牽制です。
この牽制は”まだ余裕があるな”と相手に思わせて油断させるために行います。
何度も牽制を続けてもう牽制は無いだろうと思わせることが大切です。
最速の牽制
しっかりと大きめのリードを取っているランナーに有効です。
遅い牽制、速い牽制と順に投げて、最速の牽制を投げます。
ランナーが油断していればアウトにできます。
本当にアウトを取りに行く時に投げましょう。
オリジナル牽制を考えさせる
ピッチャーをやったことのない人にとって投球違反のルールは難しいので、何をしたらボークなのか、どこまでがOKなのかは子ども達にはわかりません。
子ども達にランナーを惑わせるような牽制や投球を考えてもらい、どこまでがOKなのかを教えてあげましょう。
顔を動かしたり、軸足を動かしたり、肩を動かしたり色々あると思います。
練習の中ならいくらでもボークが許されるので、ランナーを惑わす牽制を考えてみましょう。(ルール上はランナーを惑わす動きは禁止されています)
牽制のバリエーションと
間
が大切
牽制の種類をいくつか紹介しましたが、それ以上にボールを持っている時間 (間) が大切です。
同じリズムで投球や牽制を投げていては相手がスタートを切りやすくなってしまいます。
セットポジションでは完全に静止してから投球しなければいけないので、多くのピッチャーが静止してから心の中で2~3秒カウントしてから投球しますが、一定になりがちです。
短すぎるとボークを取られるので2~5秒を使い分けると良いでしょう。
長く持てば持つほど相手は我慢できなくなり、スタートを切ってしまったり、集中が切れてスタートできなくなったりします。
あまり長く持ちすぎるとテンポが悪くなり、ランナーと同様に守備も集中力が切れてしまうので要注意です。(遅延行為で審判に注意される可能性もあります。)
キャッチャーからボールを貰ったら後の流れはこんな感じです。
ボールを持ってから投げるまで20秒~30秒ほど時間を使って相手を見ましょう。(ランナーのいない時は10秒以内)
セットポジションでは完全に静止してから投球しなければいけないので、多くのピッチャーが静止してから心の中で2~3秒カウントしてから投球しますが、一定になりがちです。
短すぎるとボークを取られるので2~5秒を使い分けると良いでしょう。
長く持てば持つほど相手は我慢できなくなり、スタートを切ってしまったり、集中が切れてスタートできなくなったりします。
あまり長く持ちすぎるとテンポが悪くなり、ランナーと同様に守備も集中力が切れてしまうので要注意です。(遅延行為で審判に注意される可能性もあります。)
キャッチャーからボールを貰ったら後の流れはこんな感じです。
- 相手のサインを待つ(5秒)
- ランナーのリードを見る(3~5秒)
- キャッチャーのサインを見る(5秒)
- ランナーを見る(2秒)
- セットポジション(5~7秒)
ボールを持ってから投げるまで20秒~30秒ほど時間を使って相手を見ましょう。(ランナーのいない時は10秒以内)
まとめ
小学4年生は自分で考える力があるので、あまり教え過ぎたり、セオリー通りにせず、子ども達に任せてみると面白いです。
低学年のころから考えてプレーさせることで高学年になった時に余裕のあるピッチングができます。
子ども達のレベルに合わせて出来ること出来ないことがありますし、相手のレベルが上ってできなくなるプレーも出てきます。
その時にしか得られない経験と捉え、どんどんチャレンジしていくことが大切です。
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