少年野球を指導するようになって多くの本を読むようになりました。
その中で面白かった「図解モチベーション大百科」を紹介します。
この本を買ったきっかけは、本屋で平積みされていて、少し読んでみたら読みやすく、面白かったからです。
心理学が好きな私が、「図解モチベーション大百科」を読んで良かったところを紹介します。
1つのテーマが短くて読みやすい
私は小説のような本を読むのが苦手なので、1章節が短いものを好んで読みます。
この本は1つのテーマが2~3ページしか無いので非常に読みやすいです。
- 題名
- 実験方法
- 結果
- 考察
- 補足
1つのテーマが上記の5つで構成されており、非常に簡潔に書かれており簡単に読み終えることができます。
実験方法の紹介には図が入っているので、長い文章を読むのが苦手な人でも簡単に理解できます。
心理学の実験結果が面白い
心理学では、複数人に対して異なった条件を与え、それぞれの行動から人の心理や傾向を探ります。
単純で誰でも出来るような実験なのに、しっかりと傾向が現れ、考察が出来ることがわかりやすく書かれています。
例えば「キャンディ効果」(ショーン・エイカーが紹介する3人の心理学者による実験)というものがあります。
実験方法は、架空の患者の症状や病歴を読み上げ、経験豊かな医者たちに診断してもらうというものです。
A チームの医者には、事前に何もしません。 (比較のため)
B チームの医師には、事前に医療関係の記事を読んでもらった。(比較のため)
C チームの医師には、事前にキャンディをあげた。(食べてはいない)
結果はCチームが他と比べ2倍の早さで正確に診断したようです。
そして、考察が「”いい気分”を作ってから仕事に取りかかってもらった方が結果的に作業がはかどり、ミスも減る」というものです。
これだけで1ページです。
その後に補足の文章が1ページほど書かれていますが、読まなくても理解できるでしょう。
このような心理学の実験が7分類で100種類紹介されています。
子育てにも会社にも活かせる
「図解モチベーション大百科」は7つの分類に分かれています。
- 動機づけ
- 人材育成
- 目標設定
- 意思決定
- 人脈づくり
- 自己管理
この本はビジネスマン向けの考察が書かれていますが、子どもでも出来たほうが良いことは同じだと思います。
また、実験内容も子どもを対象にしたものも多く、大人・子ども関係なく当てはまると思います。
キャンディ効果で言えば、キャンディをもらえたら少し嬉しくなって頑張れると言ったような人の心理から行動パターンが予想できます。
子どもだと素直で経験も少ないのでより顕著に現れると思います。
やってほしいときは、怒ったり注意するのではなく、嬉しい気持ちにしてあげると良いでしょう。
他にもやる気にさせるテクニックがたくさん詰まっています。
章ごとの一言が面白い
各章には考察とは別にまとめの一言が書かれていますが、ユーモアがあって面白いです。
キャンディ効果で言えば、「明日あげるものを、今日考えよう」です。
実験結果から得られたことを覚えやすく一言でまとめてくれています。
実験、考察、一言を読むだけでも人生が豊かになる影響があると思います。
まとめ
心理学の実験をわかりやすく、かつ複数をまとめた本は少ないと思います。
前編イエローとネイビーで書かれていて、図や絵も多いので読みやすかったです。
心理学に興味のある方、人材育成・子育てに関わっている方、自分のモチベーションを高めて行動したい方にオススメです。
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