2020/04/03

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【カバーリング】小学4年生までにできるようにしたい守備



今回は小学○年生までにできるようにしたいシリーズ第6弾 「カバーリング」です。

カバーリング (以下、カバー) は送球がそれた時、ランナーの進塁を防ぐために、後ろで捕球できるように先回りしておくことです。

バックアップともいいます。

ベースに入ることはベースカバーと言い、こちらも大切ですが、今回はバックアップの説明になります。

カバーの重要性

送球はランナーの進塁を防ぐプレーですが、暴投をすることで進塁を許し、ボールが転々としていれば、更に次の塁を与えることになります。

しかし、暴投の後ろでカバーをしていれば、送球した塁はセーフになりますが、次の進塁は許さずに済みます。

カバーは野球の基本であり、失点を防ぐためには必要なプレーです。

カバーができているチームはミスを最小限に抑えることで、失点をしませんし、ミスを止めたことで雰囲気も悪くなりません。

弱いチームほどカバーが出来ておらず、簡単に進塁を許し、そのまま失点します。

カバーは予測することから始まる


カバーはボールを持っている味方がどこに投げようとしているのか観察し、どこに飛んで行くのかを予測することから始まります。

投げてからではカバーに間に合わないので、投げる前に予測し、送球動作に入った時にはベースの送球の裏側に回り込こまなければいけません。

経験の浅い子ども達は予測することが上手ではないので、練習の中で送球を予想して、カバーする習慣を付ける必要があります。

ボール回しでできるカバーの練習方法


一般的なボール回しと似ていますが、この練習を行うとすぐにカバーの動きを身につけることができます。

方法は通常のボール回しの要領でベースに付かせます。これが1つのチームです。

1つのベースにつき2~3人が理想です。

あとは通常に時計回り、反時計回り、対角線のボール回しをするのですが、チーム全員の後ろにボールが逸れたら失格で、最後の1チームが決まるまで休みです。

失格にならないようにするためにはカバーをする必要があります。

これは教えなくても勝手にできるようになるので何も言わずに見守ってください。

カバーをしないようであれば「どうしたら後ろに逸らさないようにできるかな?」とヒントを与えてみてください。

最初のうちはカバーが近いと思います。

カバーが近すぎると反応出来ずに後ろに逸してしまうので、学習して離れていくでしょう。

それでも離れないようだったら「どこにいたら一番取りやすい?」とヒントを与えてみましょう。

このゲームの欠点はわざと暴投を投げれば勝ってしまうところです。

なので暴投を投げて相手を負けにしてしまった人も失格とします。

2人チームはひとり減ってカバーがいなくなるので難しくなります。

最後の2チームでタイマンになった場合は、人数の多いチームが暴投を投げれば勝てますが、純粋な子ども達は暴投を投げずに相手のミスを期待するのも面白いポイントです。

ランダムにするとより効果的に

先程の練習では投げる方向がわかっていたので投げる前からカバーの場所がわかっていましたが、投げる場所を自由に決めさせると、より頭を使ってできます。

次投げそうなところを予想したり、相手の動きを見て動いたりします。

連続で来ることもあるので、少しでも遅れると間に合いません。

スピード感も身につきます。

適切な時に、適切な場所にカバーできるようになるでしょう。

勝負になると頭を使うようになる

子ども達は普段何も考えていません。

考えてはいるけど深く考えるのではなくぼーっと考えています。

勝負になると負けたくないので、真剣に考えるようになります。

真剣に考えている時にヒントを与えてもらえると、より考え、吸収しようとします。

この循環になれば、上手になるためにはどうしたらよいかを考え、行動できるようになります。

勝負ごとにつきものが罰ゲームです。

これは不要です。

罰ゲームは外発的動機づけになります。

外発的動機づけは、勝ちたいや上手になりたい気持ちを阻害します。

楽しく、真剣にやっているうちは罰ゲームは不要です。

楽しい練習を考えてあげれば楽しんでやってくれます。

外発的動機づけの記事はこちら
子どもが自発的に行動するにはやりたいことをさせてあげることが大切です。


まとめ

私はカバーの大切さは教えますが、練習中や試合中にカバーをしろとは言いません。

今回紹介したカバーの練習をすれば、すぐにカバーする習慣が身につきます。

カバーの大切さをわかっている子ができていない子に教えられるようになれば、お互いを高め合えるので、チームの雰囲気も良くなっていくでしょう。


正しいカバーリングの動きはこちらの本が参考になります。
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