主体性とは自分のために頑張る力
主体性を皆さんはご存知ですか?
私が主体性という言葉を意識し始めたのは最近ですが、一度は耳にしたことはあるのではないでしょうか?
主体性と一緒によく使われる言葉で自主性というのがあります。
では主体性と自主性の違いは何でしょうか。
自主性 ‐ 自分の判断で行動する態度
主体性 ‐ 自分の意志・判断で行動しようとする態度
ほとんど同じ様な気がしますが、自主性は「やることがわかっている時に自分から行動すること」、主体性は「なにをやればよいかを自分で判断して行動すること」の意味で使用されています。
子供たちには、自主性もそうですが、主体性を持って行動できるようになって欲しいと思っています。
主体性があると言われなくても行動する
主体性があるとなにが良いのか?
主体性があると自分のために頑張れるということです。
主体性は目的を持って行動すること、目的を果たすためにはどうすればよいかを考えることが大切になってきます。
人は何も考えないと楽なことや、楽しいことだけをしてしまうので、遊びやゲームばかりすることになります。
しかし、それでは将来が心配になってしまうのではないでしょうか?
そんな子供たちは自分の将来のことを考えることができていないので、今できる楽しいことをやろうとしているのです。
主体性を持てる子は、自分の将来の夢を持っていて、”自分がどうなりたいのか・どうしたいか”をしっかりと考えることができます。
人生の目標を持っているので、目標を達成するためには何をすればよいのかがわかっています。
わかってなくても知る努力をします。
わかってなくても知る努力をします。
主体性を持っている子はゲームばかりしませんし、自分から勉強したり努力したりできるのです。
口出しすると主体性がなくなる
必要な主体性ですが、日常の生活の中で簡単に失うことができます。
子供がやることに対して、口を出すことです。
変なことをしていたら「やめろ」
何かを選ぼうとしていたら「それはダメ、こっちにしなさい」
子供が行動する前に「これをしなさい、あれをやりなさい」
子供がやっていることに口を出すと、子供は言われてからやろうと思うようになります。
自分で選ぶことがなくなります。そして、自分がなくなります。
よく見るのが「どれがいい?」ときくと「どれでもいい」と言ったり、答えることすらしなかったりします。
主体性がなくなっているのを見ると残念で、悲しくなります。
主体性がなくなっているのを見ると残念で、悲しくなります。
成長過程で主体性は失われていく
子供たちに全てを任せて見守っていれば自然に主体性はついてきますが、子供たちが成長するに従ってしつけや教育に熱くなってくるのが親です。
成長するにつれて、子供たちは自分の意思で行動するようになってきますが、それに伴い注意したくなるような行動が増えてくると思います。
それが8才から9才くらいの時期からです。
見ていると6才の子よりも9才の子の方が主体性がありません。
なにをしたいのか、どうなりたいのかがないので、なにをしていいのかわかっていない、または、正解を探している子が多いです。
主体性を持たせるためには干渉しすぎないこと
本来、主体性は小さな子がみんな持っています。
みんな自分のために頑張れるのです。
しかし、家庭環境であったり、学校の人間関係で自分の行動や考えを否定されたりすると主体性が失われ、指示待ち人間になってしまうのです。
では、どうすれば主体性を持ったまま成長してもらえるか?
簡単ではありません。しかし、難しくもありません。
自立した人になってもらえば良いのです。
自立とは自分のことは自分でやることです。
いつまでたっても子供を赤ちゃん扱いして、身の回りのことをやってあげていませんか?
3才を過ぎれば、言葉も喋れて、自由に動くことができます。
自分の物を自分で用意することもできますし、何をしないといけないのかも考えられます。
自分の物を自分で用意することもできますし、何をしないといけないのかも考えられます。
少しずつでも子供一人でできるように見守ってあげることが必要です。
初めからうまくいくはずはないので、見本を見せてあげたり、教えてあげる必要はありますが、必要以上に手伝う必要はありません。
見守っていれば自分でうまくできるまで頑張りますし、少し工夫したりします。
そうやって主体性と自立心を伸ばしていくのです。
親が代わりにやっていたことを子供が自分でできるようにすることが教育だと思います。
自分でやって失敗して、考えて工夫して成功する。この過程で心と体が成長していきます。
まずは自分で考えさせる、困っていたらヒントを与えてみる。
ヒントをうまく使って成功すれば、それは成功体験になります。
大人が手を出してしまえば、それは成功体験にはなりません。
人生で一度しかない貴重な成功体験を大人が簡単に奪っているのです。
人生には寄り道も必要
主体性をもたせるとは、自立した人になってもらうことです。
自分のことは自分でやるようにすれば、主体性もついてきて、自分から考えて行動するようになります。
多少、寄り道してでも自分の力でゴールにたどり着けば良いのではないでしょうか?
寄り道している子供を見守ってあげるくらいの気持ちの余裕がほしいですね。
寄り道している子供を見守ってあげるくらいの気持ちの余裕がほしいですね。
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