2017/06/23

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子供の自立②


過保護の影響

前回、子供を過保護にしてしまうと子供の自立ができないことを記事にしましたが、過保護の影響は他にもあります。今回はそのことに触れていきたいと思います。

子供を過保護に育てると、やってもらうことが当たり前だと思うようになります。
それは、感謝の気持ちがなくなることに繋がります。

小さな頃から身の回りのことをすべて親
がやってしまうと、困っても手を貸して貰えると勘違いしてしまいます。

なにか困った時に、親をじっと見たり、無言で差し出したりする子は要注意です。

やってもらうのが当たり前だと思っていると、やってもらっても「ありがとう」と言いません。

よく「ありがとうは?」と言って子供にありがとうを言わせていますが、ありがとうは言わされるものではありません。嬉しいことをしてもらった時に言う言葉です。

ありがとうを言わない原因は嬉しいと思っていないのでしょう。

では、感謝の気持ちを育てるためにはどうしたらいいでしょうか?


”自分のことは自分でやらせ、困っていても手を出さず、助けを求めてきた時だけ手伝ってあげることです。”

手伝うときも全てやってはいけません。
できないところだけです。アドバイスだけでもいいかもしれません。


自分のことは自分でやることは基本です。
重要なのは困っていても何もしないことです。

子供が困っていたり、手間取ったりしていると、親はすぐに手を出します。
早く済ませたいという理由が大きいと思いますが、子供は何をやるにしても時間が掛かります。それは仕方のないことなので大目に見るしかありません。大人が時間に余裕を見て行動してあげれば良いだけです。

子供は自分ではなんとかできなさそうな時、大人を頼ってきます。
その時も、言葉で「やって」と言うまで手を出しません。

自分がしてほしいことをお願いさせるのです。

お願いする → やってもらう → お願いを聞いてくれてありがとう

この流れが大切です。


しかし、何も言う前にやってしまうと

困る → やってもらう → 困っていれば助けてもらえる

この悪い流れになってしまい、助けてもらうことが当たり前になってしまいます。


こうして上辺だけの「ありがとう」になってしまうのです。

感謝の気持ちを伝える

感謝の気持ちを持たせたい時に有効なのが、感謝の気持ちを伝えることです。

普段一緒に生活をしているのであれば感謝をする場面が多くあると思います。
子供にお願いをしてやってもらう時もあれば、子供が自発的に親のためにしてくれることもあると思います。

その時、素直に「ありがとう」を言えば、感謝される喜びを感じると思います。

感謝される喜びを知ると、感謝されることをしたくなりますし、感謝出来るようになります。

「ありがとう」は言わさせるものではなく、心から出てくる言葉なのです。
それを感じさせるのが親の役目です。

当たり前のように子供のやることに手出しをしていては感謝の心は育ちません。
やってもらうのが当たり前の心が育ちます。

最後に

過保護、過干渉に良いことはありません。
親の思い通りに育ってほしいとか、立派な大人になってほしいと思うのは勝手ですが、子供に押し付けるのは間違いです。自分の子供でも1人の人間です。一人ひとり考え方があって、それぞれの人生があるのです。人生を決めるのは本人なので親が手出し口出しして良いものではありません。

しかし、子供はまだできないことがたくさんあるので手助けは必要です。大人でもできないことがあるように、みんなできないことはあるのです。お互いにできないことを減らしていくことが成長だと思います。

親子で成長していくことが子育てだと思っています。

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