実は、子ども達をよく観察しているとよく負けるチームには共通点がありますし、勝てるチームには勝つためにやっていることが必ずあります。
この記事では、勝ち癖・負け癖を説明し、勝ち癖を身につける方法と負け癖を直す方法をご紹介します。
勝ち癖・負け癖とは?
勝ち癖のあるチームは、試合で勝つことが多いと、有利な試合展開に持っていくことができ、負けていても雰囲気が良く逆転が期待できるチームです。負け癖のあるチームは、試合で負けが続き、”また負けるのではないか”とチーム全員が思っているので、逆転されることが多く、負けているとすぐに諦めてしまいます。
勝ち癖・負け癖について考える時に大切なのが選手の”気持ちの変化”です。
なぜなら、試合では勝ちたいという気持ちが強い反面、いつも負けや失敗の不安と戦っているからです。
良いプレーやヒットが出れば気持ちが盛り上がりますし、エラーや失点をすれば不安な気持ちが強くなります。
気持ちの変化がプレーにも現れてくるので、気持ちを高いところで維持することが大切になってきます。
ミスがミスを生み出して負け癖になる
負け癖のあるチームは失敗に敏感です。
選手達は小さな失敗が負けに繋がることをわかっているので、失敗を恐れます。
恐れていたことが起きてしまうと不安になり、失敗したことばかり考えてプレーに集中できなくなります。
プレーに集中していないのでまた失敗を重ねてしまうことになるのです。
失敗は誰にでもあることなので、失敗をしないことよりも失敗を繰り返さないことを考えるようにします。
負け癖は試合前のミーティングで直す
試合中は常に不安と戦っています。
エラーや三振をして落ち込んでいる選手達には指導者の声は届きません。
そこで行うのが、試合前のミーティングでの声掛けです。
試合前、選手たちは勝つ気でいっぱいです。
そんな選手たちにこのようにアドバイスします。
「なにがあっても自分がやるべきことを考えよう!エラーをしても、打てなくても、負けていても!!」
これだけでうまく出来なかった時の気持ちの準備ができます。
もう1つ付け加えるとしたら、”自分のやるべきこと”を「声を出すこと!」にすると良いでしょう。
結局は、試合前には負ける気やミスをする気がないので、負ける準備やミスをする準備が出来ていないのです。
気持ちの準備をしておけば、試合の中で起きるミスにも対応できます。
試合中のミーティングで再確認する
試合中は考えることが多いので選手たちは試合前に言ったことを忘れる子もいるでしょう。
失敗して過去のことを考えている姿が見受けられたら、プレー中でも”声”をかけてあげましょう。
そして、ベンチに戻ってきたら試合前に言ったことを再確認して試合終了まで継続できるようにしましょう。
試合後には良かったところを見つける
試合が終わった後には、試合前に出した課題が出来ていたか確認します。
結果にこだわらず、できるだけ出来ていたところを見つけましょう。
前向きな気持が現れていた場合には褒め、消極的なプレーや気持ちの切り替えができていないところは次の試合でできるように話しましょう。
勝ち癖は負け試合でも身につく
勝ち癖は試合に勝たないと身につかないと思っている方が多いと思いますが、そんなことはありません。
試合に勝っていく中で勝つ方法がわかっていくことはありますが、負けていても勝つために必要な考え方や行動は身につきます。
逆転勝ちの経験が勝ち癖に繋がる
最初は負けていても逆転する経験をすることで、”諦めなければ勝てる”ことを覚えていきます。
試合に負けている時に掛ける指導者の言葉で、選手たちの気持ちを大きく動かすことができます。
選手達の勝ちたい気持ちは焦りに繋がり、いつもどおりのプレーができなくなります。
そこで、一度勝ちたい気持ちから離れ、勝つために自分ができることを考えさせます。
自分がやるべきことを理解した時、体は自然に勝ちに向かって動き始めるのです。
逆転勝ちは簡単なことではありません。
しかし、相手と実力が同じレベルであれば不可能ではありません。
自分を信じて自分ができることをやることが良い結果に繋がるのです。
まとめ
勝ち癖をつけようと練習試合から勝ちにこだわると、選手たちの可能性を見つけることができなくなります。
勝ち負けにこだわらず、選手たちの気持ちの変化や行動に目を配って試合を観察すると良いでしょう。
練習試合で勝っても意味がありません。
公式戦で勝てるように練習試合で勝ち癖を身に着けていきたいですね。
2/17/2020
Tags :
メンタルトレーニング
,
少年野球
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