2017/06/14

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初めてのキャッチボールで教えるべき3つのアドバイス


キャッチボールで大切なこと

初めてキャッチボールする子達にどんなアドバイスができるか。

どんな感じでキャッチボールをするのが良いのか。

ただボールを取って投げるのがキャッチボールだと思っていませんか?

野球をやっていた人ならばキャッチボールの大切さをわかっていると思います。

初めてキャッチボールをする子達に知っていてほしいことがいくつかあります。

小さな子供は物を人に投げることを悪いことだと思っていません。

自分を見ていない人に対しても平気でボールを投げてきます。

そこで、子供たちには「相手が取る準備ができていて、相手が取りやすいボールを投げてあげるのがキャッチボールだよ」と、初めに教えてあげたいです。

相手が取る準備ができているというのは、こちらを見ていてグローブを向けている状態です。

相手が取りやすいボールとは、相手がグローブを構えているところに、取れる早さのボールを投げてあげることです。

これがわかっていないと、相手が自分を見ていなくても平気で投げますし、近くても速いボールを投げます。

キャッチボールは昔から自分と相手がお互いを見てやり取りをする言葉として使われていますが、そのとおりだと思います。

野球を始めたばかりでは、なかなかできないことですが、初めに説明してあげればわかってくれると思います。


初めてのキャッチボール


キャッチボールで大切なことがわかったあとは、上手になるためのキャッチボールを教えてあげます。

キャッチボールを続けていけば、ボールを捕ることと、投げることは少しは上手になります。

しかし、何も考えずに投げて、取っているだけではあまり上手になりません。

何に重点を置いてキャッチボールをすれば良いかが重要となってきます。


目標を見て投げる


最初は投げ方は何でもいいですが、”投げたい目標を見て投げる、投げたボールがどこに行ったか確認する” というのが大切です。

始めたばかりの子に投げ方を言っても意味がありませんし、言ったとおりにできないことのほうが多いです。せいぜい、「力いっぱい投げよう」とか「全身を使って大きく投げよう」くらいのことしか伝わらないと思います。

野球を始めたばかりの子は投げる方を見ません。

見ていてもぼんやり見ています。

しっかりと目標1点にピントを合わせるようにします。

投げた後のボールを見ることでどれくらいズレているのかを確認します。

目で見た情報を体に伝え、動かす。
結果を目で確認することで体が勝手に修正してくれてコントロールがついてきます。


ボールは手で掴む


ボールを捕る時は、グローブで捕ろうとせず、手で掴むことで正確に手を動かす能力を身に付けます。

近い距離から投げられたボールを素手で掴む練習も効果的です。

小さい子はグローブの先 (網の部分)で捕ろうとするので、グローブを付けていても手で捕ることを意識させます。

「いい音がなるところで捕るんだよ」と教えます。

いい音でなるところで捕ると痛いです。

子どもたちがいたがっている場合は「いいところで捕れている証拠だよ」と教えてあげましょう。

最初のキャッチボールではボールを怖がる子が多いですが、ボールを怖がらずに捕る時に大切なのは、ボールを見る力です。

動体視力に関しては別の記事で出したいと思いますが、小さな子はボールが見えていません。見えている景色の中にボールがぼんやり移っている程度の認識です。

キャッチボールは動体視力を鍛えるトレーニングと言えますが、もう少し効率よく鍛える方法があるので、それは動体視力の記事で紹介しています。


まとめ


多くの野球経験者がキャッチボールが大切と言うように、キャッチボールには基礎的な練習が詰まっていますし、考えてやれば色々な練習ができます。

年少の頃から意識してやることは難しいですが、キャッチボールの意味や目的を教えていくことはできると思います。
根気よく伝えていけば、少しずつできるようになると思うので頑張ってください。

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