これまでの記事で勝つための野球を教えないやルールとセオリーは別物、私がやりたい野球にも書いてきましたが、子供たちには考えて野球をしてもらいたいと思っています。
10割打てれば点は取れますし、160キロの球を投げれば打たれません。
しかし、それは現実的ではありません。
現実的ですぐできることを考えてほしいのです。
野球にはサッカーやラグビーのようなフォーメーションや、作戦会議のようなものはないので、戦術を意識することが難しいです。
試合の流れに任せて攻守を行っていては流れを変えることや得点することも難しくなります。
自分たちの手で流れを掴み手繰り寄せるようにしていかないと安定して勝つことは出来ませんし、流れを掴むには積極的な攻撃と堅実な守備が欠かせません。
子どもたちに作戦を考えてもらう
打つ以外でどうしたら点が取れるのか、どう守ればアウトが取れて無失点で抑えられるのかを考えることが重要です。10割打てれば点は取れますし、160キロの球を投げれば打たれません。
しかし、それは現実的ではありません。
現実的ですぐできることを考えてほしいのです。
野球にはサッカーやラグビーのようなフォーメーションや、作戦会議のようなものはないので、戦術を意識することが難しいです。
試合の流れに任せて攻守を行っていては流れを変えることや得点することも難しくなります。
自分たちの手で流れを掴み手繰り寄せるようにしていかないと安定して勝つことは出来ませんし、流れを掴むには積極的な攻撃と堅実な守備が欠かせません。
積極的な攻撃
バッターは打って3割です。
少年野球では4割、5割打てる子もいますが、全体で見たら3割から4割くらいになります。
そんな中で打つのを待っていたら得点することは難しくなります。
少年野球では、どんなにコントロールの良いピッチャーでも3,4個の四死球を出します。
3,4回出塁したランナーが残塁せず戻ってこれれば、その分得点することができるので、どのようにしてランナーを返すかを考えなければいけません。
少年野球ではパスボールが多く盗塁も比較的しやすいです。
しかし、パスボールは相手次第なので強い相手だとパスボールはなく、自分たちの力でランナーを進める必要があります。
そこで相手のスキを突くような走塁ができると相手は焦り、流れを掴むことができます。
相手のスキを突くような走塁とは、相手がよそ見をしている時やボールが逸れた時、牽制の間や送球間などたくさんあるので、子供たちには走れそうなスキを見つけてほしいです。
走塁からリズムを作って得点につなげていくことが理想です。
堅実な守備
堅実な守備には準備が必要です。
準備とはポジショニング、事前確認などがあります。
アウトカウントやランナーポジションによって守る位置が変わってきますし、バッターによってもポジションは変えなければいけません。
ポジショニングが正しければアウトにできる確率はかなり上がります。
ポジショニングと同じように大切なのが事前確認です。
事前確認は、ボールが飛んできたらどこに投げるのか、どのランナーをアウトにするのか、打球の速さで投げる場所が変わるのかをボールが飛んで来る前に確認することで、落ち着いてプレーすることが出来ます。
事前確認がなく、どこに投げるのかがわかっていなければ捕球しても間違ったところに投げたり、焦ってファンブルしてしまうことになります。これでは堅実な守備は不可能です。
堅実な守備を行うためにはピッチャーが投げる前にチームメイトと確認し合うことが重要です。
ポジショニングに正解はありませんし、どこをアウトにしても良いと思います。
それはチーム内で決めれば良いことだと思います。
考える野球
考える野球を子供たちにしてもらうために心がけていることは、”ルールを正しく教える”ことと”セオリーを教えない”ことです。
野球はルールが複雑で見ているだけではわかりにくい部分が多いですし、実際にプレーしていても知らないことがあったりします。
野球をやりながら教える時に「走れ」とか「バック」とか「もっと前で守れ」などの指示を与えるとそれがルールなのかセオリーなのかわからなくなってしまい、考えることが難しくなります。
ルールはルールとして正しく説明し、セオリーは教えません。
そうすることで、ルールに沿って正しくプレーしながら、「ここはこうした方が良さそうだな」と思ってもらうことができます。
工夫しながら野球をしてほしいと思っていますが、ルールが分からなければ工夫のしようがありません。
ルールに詳しい人が野球に詳しい人になれると思います。
まとめ
何度も記事にしている考える野球ですが、楽しく野球をするためにも考えてやってほしいと思います。
考えることが楽しいことだと思っているので、考えることに重点を置いて練習をしています。
既存のセオリーを組み合わせて、野球をすることも楽しいことではありますが、自分たちのセオリーを作ることができればもっと楽しいと思います。
子供ならではのアイデアで自分たちだけの必勝法を編み出してほしいです。
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