2017/08/29

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ボール遊びのルール



物は投げない

小さな子にボール遊びを教える時に決めてほしいルールがあります。


それは物は投げないこと、ボールも同じです。

特に、人に向かって投げることは当然してはいけません。

人に向かって物を投げると、投げられた相手は恐怖や痛みを感じ、嫌な思いをします。

怪我をすることもあるので”人に向かって物を投げてはいけない”というルールを決めましょう。

子供は相手の気持ちを感じる力が弱く、日本では教えてもらえないので、相手が嫌がっていても自分が楽しいことは続けます。

見ていないところから投げられたり、近距離から速いボールを投げられると怖いです。

また、複数人で同時に投げたりして、まるでいじめのような状態が生まれます。

投げている方は楽しいでしょう。

当てられる方は楽しくありません。

柔らかいボールならまだいいでしょう。
硬いものや石を投げたらどうでしょうか?

更に怖いですし、確実に怪我をします。
そんなことも子供はわからないのです。

人に物を投げてはいけないことを理由も付けて説明してルールにしてあげましょう。

渡してあげる

基本的に物を誰かに渡す時には手渡しです。

投げて渡すなんてことをしてはいけません。

ボールを渡す時には相手が受け取る準備ができてから、捕りやすいボールを投げてあげることを教えてあげると便利になります。

受け取る準備とは相手がこちらを見ていてボールを捕れるように手を出しているような状態です。

捕りやすいボールとは、相手が出している手に向けてゆっくりなボールを投げてあげることです。

相手の捕りやすいボール

捕るのが上手になれば速いボールでも捕りやすいボールとなります。

まだ、上手に捕れないのであればゆっくりなボールを投げてもらう必要があります。

お互いのレベルが上がれば、速いボールでキャッチボールなんかもできるようになってきます。

しかし、距離だけは変わりません。

近距離ではいくらゆっくりなボールでも、見る時間が短いので怖いですし、捕ることが難しいです。

ゆっくりなボールを投げるにしてもある程度 (5mくらい) の距離は必要です。

近すぎては捕りやすいボールには決してなりません。

余談

小さな子はボールを捕るのが下手です。

一番の理由はボールを見ていないことです。

ボールを見ているようでもぼんやりとしか見えていない、捕る瞬間に目を瞑っているというのはよくあることです。

動くものを目で追う能力が上がれば上手に捕ることができます。
捕る瞬間までボールを見ていれば確実に捕れるようになります。

子供の動体視力は9歳までに身に付くと言われています。
動体視力を鍛えるトレーニングをしてあげましょう。

まとめ

ボール遊びは捕る、投げる、見るの3つの力が身につきます。
上手にボール遊びをして子供の運動能力を高めてあげましょう。

ボール遊びを始める前にルールを決めることで楽しく遊べるようになります。
遊び始めてから危ないことを見つけて叱ることのないよう、事前にルールを決めてあげましょう。


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