スポーツ指導の現場では指導者が練習メニューを決めているところがほとんどだと思います。
大学、社会人にもなれば練習を自分で考えることができるかもしれませんが、小学生、中学生くらいでは自分で考えるなんて無理だと思われるでしょう。
しかし、案外自分で考えさせると良い練習ができたりするので、練習メニューを子どもたちに決めてもらう方法をご紹介します。
今日の練習でどうなりたいかを聞く
普段、練習を行う時には子どもたちと一緒に練習メニューを決めます。
と言っても全て一緒に決めるのではなく、一部を決めます。
練習を決める時のポイントが、”今日の練習でどうなりたいか”を聞くことです。
そして、どんな練習をしたらそうなれるかを質問します。
打てるようになりたい → バッティング
守備がうまくなりたい → ノック
上記のように単純な答えしか返ってこないので、少し付け加えてあげます。
バッティングであれば飛距離を伸ばしたいのか、ミート力を上げたいのか、守備であればミスを減らしたいのか、難しいボールを捕れるようになりたいのか、フライかゴロか、など細かく聞き、練習方法を提案します。
こうした会話をすることで、練習の決め方、考え方を共有することができます。
全て自分たちで決める日を作る
自分が仕事や用事で練習を見ることが出来ない時がチャンスです。
全ての練習メニューを決めさせて、自分たちで取り組ませることで、子どもたちがどれだけできるかがわかります。
事前に練習メニューを決めさせて、確認します。
無難な練習をするでしょう。
あとは、保護者や他の指導者に見守ってもらうようお願いします。
あくまで、手出し口出しはしないように。
手伝ってくださいとお願いをされたときだけ手伝います。
意外にもしっかりとできるものです。
最初は下手でも大丈夫
最初から上手にはできないでよう。
以前、6年生に自分たちだけで練習を考えさせたら、ノックを自分たちだけでやり始めました。
当然、外野フライを打つことはできませんし、打球も弱いです。
練習としては無駄な時間になってしまいましたが、お願いすることの大切さや、コーチたちの有り難さを感じることができたと思います。
やらされる練習ではなく、自分のためにやっていると思えることが大切です。
大会中は、出来ませんがオフシーズンや室内練習の時にやってみてはいかがでしょうか?
まとめ
与えられた練習をしていると、何のために練習をしているのかがわからなくなるときがあります。
知識や経験が少ない子どもでは、より感じていると思います。
何のためにやるのか、どうなりたいのかを考えさせるためにも自分たちで練習メニューを考えさせることは有効です。
主体的に練習できるようにサポートしてあげたいですね。
池田書店
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